【孫子の兵法・その15】 戦上手は、兵士を二度と徴用せず、食糧は三度と運ばない。
食糧や飼料の現地調達は、なぜ重要だったのか?
食糧輸送が大きな負担であった理由の一つに、輸送担当者自身の食糧も運ばなければならなかったこともあります。
もしも、輸送の往復に一ヶ月を要したとすれば、担当者一人につき一ヶ月分の食糧を上乗せして運ぶ必要があったわけです。
そこで孫子は、食糧や飼料の現地調達の必要性を説きました。
今日の経済活動は、物流の国際化が進んでいますが、それでもこの「可能な限り現地調達で対応する」という在り方は、現代社会の心得としても生かせる場面があるはずです。
現地は現地で、利益を出していくということ
人材は現地採用を基本とするということ
レストランなどが、その地域で採れた食材を主に用いること
なども、意味のある現地調達だと思われます。
(次号に続く)
🔥すべては、勝利のために🔥
●あらゆる物事には、「盛衰の循環」がある。
東洋思想の根本原理である陰陽論は、あらゆる物事に「盛衰の循環」があることを教えています。陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転じるというもので、活動は必ず波を描きます。
陰陽循環を元に「流れを読む」ことは、指導者に必須のものの見方です。
それを教えている大事な東洋思想が「孫子の兵法」です。
そこには、流れを読み、流れに逆らわないで成功と勝利を収めるための秘訣が説かれています。
東西文明が交代期にある今、国際政治も会社経営の現場も、鎬(しのぎ)を削る戦いの場となっています。食うか食われるかの陣取り合戦が起こっているのが、世界の現実なのです。
●戦いの現場や現実から、絶対に目を背けてはいけない。
必要なことは、その厳しい現実から逃げることなく、巻き込まれて翻弄されることもなく、「戦いの現場から、如何にして進化と成長のエネルギーを吸収するか」です。そのための考え方と行い方を、きちんと示している兵法書が『孫子』なのです。
●孫子は、人生の指標となる哲学書でもある。
人生も、天分や天性を生かして、勝利し成功しなければ意味がありません。
これから皆さんと一緒に、激動の時代を生き抜くための「東洋の智恵」を、共に学び、共に体得し、実践して行きましょう!
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🔥勝つための思考と行動~東洋の英知「孫子の兵法」
東西文明が交代期にある今、国際政治も会社経営の現場も、鎬(しのぎ)を削る戦いの場となっています。食うか食われるかの陣取り合戦が起こっている…
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