失って初めて大切さに気づく「健康」というものに、今10分だけ意識を向けてみてほしい
こんにちは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げる医療AIスタートアップ、Ubie株式会社でマーケティングをしている林です。
突然ですがみなさんは、自分や家族、友人が、「命や健康な生活が脅かされるような重篤な病気にかかる可能性」について、考えたことがありますか?
そのようなご経験がある方には、辛い過去を思い出す無神経な一文だったかもしれません。すみません。
しかし、おそらくこの記事を読む多くの方にとって、その可能性は、普段の生活を送る中では、全く実感のわかない、また考えたところでどうしようもない、そんなトピックだと思います。
健康は失って初めてそのありがたみがわかる。
まさにその通りだと思いますが、
日々あらゆる情報が氾濫するデジタル社会で、たまたまこの記事に興味を持ちクリックしてくれたあなたに、
ぜひ失う前に「健康」というものに思いを馳せていただきたく、仕事や家事育児の合間の一休みに、通勤の移動時間に、ほんの10分こちらのnoteにお付き合いいただけたらと思います。
ちなみに、僕は全く持って医療の専門家ではありません。
大学も文系の学部ですし、Ubieに入社する前はマーケティングテック、セールステックのSaaS企業で働いていました。
だからこそ、誰にでもわかりやすく理解できるように書こうと思います。
(逆に専門家の視点から見ると、「この表現の仕方は語弊があるか、、?」というものがあるかもしれません。わかりやすさを重視するゆえにご了承いただけますと幸いですが、明らかな問題表現が万が一ございましたら、ご指摘くださいますと幸いです)
「2人に1人」:日本人が一生のうちにがんと診断される割合
がんという病気について考えてみます。
国立がん研究センターが運営するサイトの情報によると、2020年のデータでは男性の62.1%、女性の48.9%が一生のうちにがんと診断されるそうです。(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html より引用)
その確率はつまり、単純に当てはめて考えると、
あなたかあなたのパートナーのどちらかががんと診断されるということ。
あなたの親のどちらかががんと診断されるということ。
暴論ですがわかりやすさのためにあえてこういう表現をします。
83% or 17%:大腸がんの治療を開始するタイミングによる、5年生存率の違い
がんには進行度、がんがどの程度広がっているかを示す「ステージ」という概念があります。
どのステージの段階で診断され、治療が開始されるかによって、5年後の統計的な生存率は大きく異なります。
男女合わせて最も罹患率の高い大腸がんを例に紹介すると、
Stage Ⅰでの5年の実測生存率が83.1%
Stage Ⅱでの5年の実測生存率が75.6%
Stage Ⅲでの5年の実測生存率が68.7%
Stage Ⅳでの5年の実測生存率が17.0%
(https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/patients.html より引用)
と、Stage Ⅰ〜Ⅳに進行するに従って、5年生存率が大きく変わることが見て取れると思います。
Ubie代表 医師の阿部の創業原体験は、大腸がんの患者さんとの出会い
詳細は以下のnoteにて
ある日40代女性が腰痛のため救急車で来るとの連絡が。
しかしその後問診を開始すると、
救急車で運ばれたタイミングではすでにStage Ⅳの状態だったこの方、2年前血便が出ていた段階で受診されていれば、Stage Ⅰ〜Ⅱで治療できたことを考えると、
ということになります。
病院の「外」で起こっていることが、人々の健康に大きな影響を与えている事実を何とかしたいと考えた阿部は、その後エンジニアの久保とともにUbie株式会社を創業しました。
14%:発見時にはStage Ⅳの状態だった患者さんの割合
この一例だけを聞くと、「その方がたまたま不幸だっただけかもしれない」と思われるかもしれません。
しかしこのように、Stage Ⅳでの発見となる例は、決してレアケースではありません。
国立がん研究センターが発行している「院内がん登録2022年全国集計」では、
2022年の調査にて、大腸がんの治療段階でどのステージだったかの割合が、
Stage 0での登録率が12.9%
Stage Ⅰでの登録率が18.8%
Stage Ⅱでの登録率が15.2%
Stage Ⅲでの登録率が20.0%
Stage Ⅳでの登録率が14.0%
(不明が18.7%)
と記載されています。(https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/pdf/2022_report.pdf より引用)
ボリュームゾーンがStage Ⅲであること、そしてStage Ⅳでの発見が6人に1人の割合で存在すること。
このことからも、診断や治療が遅れることは、決してレアケースでないことがわかるかと思います。
適切な治療法があっても、それが患者さんに届かないのなら、治療法がないことと結果は同じ
ここまでつらつらとデータを紹介してきましたが、
要は、
がんなど生命や健康な生活を脅かす病気にかかることは、他人事ではない
そしてそれらの病気にかかるとき、早期受診、早期発見できるかがその後の生存率に大きく影響する
しかし早期発見には大きな課題があり、がんで言うStage Ⅲ〜Ⅳでの発見の割合は大きい
ということを何となくご理解いただけたらと思います。
わかりやすい例として、「がん」を取り上げましたが、命を脅かす病気、健康的な生活を脅かす病気は当然がんだけではありません。
さまざまな病気に、発見治療が遅れるリスクがあります。
そして、症状の派手さと病状の致死性は比例せず、地味ながら人を死に至らしめる病気は多く存在しています。
医療スタートアップのUbieで働いていると、まさにそういう受診や治療の遅れで家族を亡くしてしまった同僚、もしくは自分自身ががんの診断を受けたという患者さんの体験談などを耳にする機会も多いです。
現代の医学が届かなかったわけではなく、
単にもっと早く、あのとき、病院を受診していれば、何か行動をしていれば、救えた命、救えた健康な生活だったのかもしれない。
この不可逆な願いがどれだけ悔しいものか、
僕自身はこれまでそういった経験のない人生を送ってきましたが、周囲の話を聞き、同じことが自分の周囲で起きることを想像しただけで、胸が張り裂けそうな思いになります。
忙しい時はちょっとの症状を放置してしまうこともよくあると思いますが、気になる症状はぜひ医療機関の受診を、
そして、症状からどのような病気と関連性があるか調べたい、どこの医療機関を受診すべきか調べたい、そういったときは症状検索エンジン「ユビー」をぜひご利用ください。
患者さんと治療の最適最速なマッチングで、「救えたはずの命」がすべからく救われる世界にしたい
Ubieが目指すのは、患者さんと治療が最適最速でマッチングする世界。
最適最速でマッチングする世界に必要なピースは、
患者さん自身が自らの現状から適切な受診行動を取れるようになる
医師の方々が患者さんの満足と関係のない過度な事務作業から開放され、患者さんと向き合う時間を最大化できる
製薬企業の方々が、最適な治療薬を患者さんに届けられる
ということだと捉え、3つの事業を展開しています。
今年のUbieの飛躍
5月には生活者向けサービス、症状検索エンジン「ユビー」の利用者が月間1,000万ユーザーを突破。最近はさらに伸びて月間1,200万人にご利用いただいています。
俳優の賀来賢人さんを起用したテレビCMも開始。
製薬企業のみなさまとともに、Patient Centricity(患者中心主義)をテーマに掲げ議論するカンファレンス"Ubie Pharma Summit"は、2日間で1,000名の来場を記録し、国内最大の製薬カンファレンスとなりました。
病院向けの新サービスとしてローンチしたユビー生成AIは、九州大学病院さまにもご導入いただき、
恵寿総合病院さまでは、「退院サマリ」という患者さんが退院される際に作られる文書の作成にかかる工数が42.5%減少したと有用性を確認いただきました。
またこのnoteを公開した今日10/9、「生成AIが変える病院経営の未来」をテーマとした病院経営者さま向けカンファレンス、Ubie Hospital Summitを開催し、こちらは400名の病院経営者さまにお申し込みいただきました。
そして昨日10/8、Googleからの資金調達を実施したことを発表。
展開する3つの事業すべてにおいて、そして会社としても1年前には想像していなかったような成長を、いつもお世話になっているみなさまに支えられ、280名の社員で実現してきました。
そしてあらゆる方面から事業が成長したことで、より一層、患者さんと治療の最適最速なマッチングを促進できるようになってきたことを感じています。
2.7万年:Ubieが延伸した健康寿命の試算
上述の通り、Ubieが目指すのは、患者さんと治療が最適最速でマッチングする世界。
今年の5月に発表した社会的インパクトの試算では、これまで(試算可能な11の疾患に対して)2.7万年以上の健康寿命を延伸したという試算になりました。
この数字だけを聞いてもあまりピンときませんが、
実際に社内には、ユーザーインタビュー、SNS、App Storeの口コミなど、あらゆるところから「ユビーによって病気が見つかり助かった」というお声をいただきます。
この方は立てなくなるほどのお腹の痛みを抱えながら、長い間消化器内科を受診するも原因がわからず処方された薬を飲んでも効果が出ない時期を過ごしていました。
ユビーを使うと、婦人科系の病気との関連性が示唆され、婦人科に行き検査をしたところ、すぐに子宮内膜症と診断されました。適切な治療が開始され、症状はよくなってきているそうです。
日々社内に流れてくるユーザーさんの感謝の言葉を見るにつれ、この仕事をしていてよかったという気持ちになります。
しかし誰も現状に満足していない。もっとこのサービスを世に広めないといけないという危機感
大きな飛躍の年とは言いながら、社内では誰1人としてここがゴールという感覚を持っていないのがUbieの良いところだと思っています。
目指すのは世界80億人の健康寿命の最大化。
また今日も、救えたはずの命が、適切な医療とつながれなかったことで失われ、どこかで悲しみに暮れている方がいるかと思うと、
1日でも早くこのサービスをもっと世に広めなければいけないと身が引き締まる思いです。
患者さんと医療のマッチング不全という課題は、放っておいて解決するものではありません。
むしろ医学はまさに日進月歩。これまでは治らなかった病を治療することができる画期的な新薬が今後も開発されることでしょう。
しかし医学が発展すればするほど、治療の選択肢は増え、情報が増え、適切な医療にたどりつくことは困難になります。
進化していく医学に合わせて、自分にどの治療が適切かを判断する能力を我々1人1人が完璧に身につけることは当然できません。そして医師の方に病院の外で起こる受診行動の1つ1つをフォローしてもらうことも当然できません。
そこにはテクノロジーが介在することでしか解決できない課題があります。
この課題をこれ以上後世に残しておきたくありません。
そしてその課題を解決できる可能性の最も高い存在が、Ubieであると社員全員が信じています。
ヘルステックの、Ubieの可能性は計り知れません。
今年の飛躍と比にならないくらいの飛躍を毎年起こしていく必要があります。
この課題を、あなたに一緒に解いてほしいのです。
Ubieに少しでも興味を持ってくれた方はぜひ10/30のイベントに
10/30にオンラインイベントをやります。
事業やプロダクトの詳細について、Ubieの現状とこれからがよくわかるイベントだと思います。
Ubieはさまざまな職種で圧倒的に採用強化中です。募集要項は以下からご確認ください。
僕自身がマーケターなので、マーケティング職をピックアップします。
製薬事業マーケティングリード
製薬企業向け事業のマーケティングをリードしていただくポジションです。
この事業はグローバルメガファーマと呼ばれる大手製薬企業さまを対象とする事業で、そのマーケティング手法はいわゆるABMです。
数兆円の市場規模を持つ製薬業界ではデジタル活用のポテンシャルが高く、マーケティングを通して、患者さんに適切な治療薬が確実に届く手助けができる意味では、やりがいと社会的意義も強い仕事だと思います。
toCマーケティング責任者候補
生活者向けサービス、症状検索エンジン「ユビー」のマーケティングを担っていただくポジションです。
特にこのサービスでできることをより一層市場に浸透することで、アプリ利用やユーザーのリテンションを高めていきたいと考えています。
製薬事業マーケティング
製薬企業向け事業のマーケターポジションです。
全体戦略、というよりは具体施策の推進に強みのある方はこちらがおすすめです。
コミュニティマネージャー
弊社はイベントマーケの会社と言っても過言ではないかもしれません笑
去年立ち上げた製薬企業向けカンファレンス、Ubie Pharma Summitは、国内最大規模になりました。
2025年は2024年よりもさらにパワーアップした企画をしたいと思っています。
そして病院経営者様むけのカンファレンス、Ubie Hospital Summitもちょうど3日後に開催します。
https://intro.dr-ubie.com/seminar/hp20241009
こちらも第2回に向け圧倒的にパワーアップ予定です。
このほか、大型カンファレンス以外にも、もう少し小規模なコミュニティ的な施策などいろいろ実行していきたいと思っています。
その企画や運営を担っていただくポジションです。
事業広報
PRに力を入れてきているUbieですが、まだまだ伸びしろがあります。
各方面で事業が急速に立ち上がる中で、さまざまなメディアに効果的な企画を用意し、リレーションを作る戦略的PRを実行していきたいです。
まずはカジュアルに話したい方も大歓迎です!
Pittaもやってるのでぜひ
あと直近はいろいろ発信頑張りたいと思っているので、ぜひXアカウントのフォローもよろしくお願いします!
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