自己嫌悪の話
私は昔から完璧主義だった。
完璧じゃないと許せなかった。そうじゃないと、
自分の価値がなくなってしまう気がしたから。
これは、今の私は価値がないという話。
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別に病んでいる訳では無い。単純に
変わってしまった。
昔は人を信頼できた、人の話を聞くのがうまかった、相談されやすかった、頼られてた、好かれてた。
今はその真逆だ。本当に何もできない。好きなことすら手につかない。なぜだなぜだと考えるばかりで何も答えが浮かばない。なのに周りからの期待は昔のままで、そんなの応えられるわけがなくて。
「もっとできるでしょ」「頑張って」「応援してる」その言葉がどうも重い足枷になってしまって。
でも不思議と、申し訳ないとは思えなくて。
「変わってしまったから仕方ない」「こういう生き方もある」と思ってしまう自分がどうも憎い。もっと頑張れるはずなのに出来なくて、それでもいいやと思ってしまう自分が耐えられない。
私は頭が良かった。
だからこそ、感情論が分からなかった。教科書に書いてあることを覚えて応用したら点が取れる。教えてもらったことを上手に反映させると賞賛される。そんな世の中に感情論が存在することが理解できなかった。
嫌いなことでも効率がいいならやった。好きなものは後回しにして確実な方をやった。
今はその逆だ。
なぜか体が動かない。今まで出来たなら出来るはず。なぜ出来ない?
こんなの、感情論でしかないじゃないか。
悔しくて、認められなくて、何度も枕を濡らした。何度も何度も。柄じゃないけど、そうする以外の発散方法が分からなかった。考えても無駄なことが存在すること、論理で解決できないものがあることを初めて知った。未知のものに耐えられなかった。
なのに何故か、自分に自信があった。
私ならやれると思ってしまっていた。
それを「メンタルが強い」「自己肯定感が高い」と勘違いして、さらに自分への自信に繋げてしまった。
そんなのダサすぎないか?
信じたくなかった。まだやれる、頑張れる、でも出来ない。何故?分からない。じゃあもういいんじゃない。仕方ない。
何も出来ないこと、全てが劣ったこと、仕方ないと思ってしまっていること。
自分の全てを信じたくなかった。
こんなの自分じゃない、私はもっと頑張れる人間だと胸を張って言いたかった。
言えなかった。
その考えに辿り着いてしまった日からしっかり寝れていない。
右耳の聴力が落ちた。耳鳴りがする。友達の声に気づけない。集中力が格段に落ちた。心做しか視界もぼやけているような気がする。学校にもまともに行けなくて、行ってもすぐ保健室に行って仮病で早退。あからさまに逃げた気がして、家に帰るのも嫌だった。
私は死に物狂いでバイトに入った。ラーメン屋だ。
頑張った。頑張ったけど、得られたのは経験だけだった。結果は着いてこなかった。
きっともうすぐこのバイトもやめるだろう。
私はついに死ぬ準備をしてしまった。その日の記憶はあまり無い。
「終わりにしたい」その一心だった。
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頑張れるまで、イラストはしばらく休みます。
もしイラストがあがったら、頑張れたんだなと思ってください。