見出し画像

ホルモンの部位はどこまで?関心が高まるホルモンの起源と食の歴史🌈

長い食の歴史の中で、特に時間をかけて発展したと言われている食材『ホルモン(ホルモン肉)』。

ホルモンは、主に牛・豚・鶏の『腸』を指す言葉。

しかし、世界的には「内臓を総称した呼び方」。

そのため、心臓・腎臓・肝臓・子宮・肺・胃・腸など、生肉にはならない大半の部位が、ホルモンに含まれます。

日本では、主に関西で使われている呼び方で、関東では『もつ』という別の名前で呼ばれています。


焼き肉のメニューでよく見る『ハラミ(横隔膜)』『レバー(肝臓)』『ハツ(心臓)』『コブクロ(子宮)』は、全て牛ホルモン。

牛は胃袋が4つあり、それぞれ名称が異なります。

・1番目の胃 ⇒『ミノ』
・2番目の胃 ⇒『ハチノス』
・3番目の胃 ⇒『センマイ』
・4番目の胃 ⇒『ギアラ』

ちなみに、「てっちゃん」の愛称でお馴染みのシマチョウは『大腸』、マルチョウは『小腸』です。


ホルモンの歴史は、伝統的な調理法が生まれた古い時代まで遡ります。

当時の人々は、できるだけ動物の部位を無駄なく使用しようと、工夫を凝らしながら生活をしていました。

特に、内臓や脂肪は、栄養価が高く、彼らにとって重要な食材。

例えば、中国では牛や羊の内臓を調理して食べる習慣があったり、韓国のキムチ料理にも牛のホルモンが使われていたりします。

ホルモンは、各地域の伝統料理の中に深く根付いている食べ物なんです。


世界各国で独自の発展を遂げてきた『ホルモン』。

代表的な料理としては、

・もつ煮(日本)

内臓を煮込んで食べる日本の郷土料理。
関東と関西では味付けに違いがある。

・チョリソ(メキシコ)

豚の内臓を使ったソーセージ。
メキシコ料理の代表的な一品。

 ・羊肉串(中国) 

羊の内臓を使った串焼き。
中国の屋台料理として有名。

 ・フォアグラ(フランス)

鴨や雁の肝臓を肥育して作る高級食材。

ホルモンは、各国の食文化の中で発展し、これまで独自の味付けや調理法が多く生み出されてきました。


そんなホルモンが近年、再び関心を集め始めています。

健康志向の高まりから、ホルモンの「栄養価の高さ」が注目され、「味わいの深さ」や「食感の良さ」などが今、再評価されているんです。

また、ホルモンは、低価格で手に取りやすいことから、庶民派の食材として、世界中で広く親しまれているのも特徴的。

居酒屋やホルモン専門店などで、気軽に楽しめるのも魅力の一つです。

一方、安全性の面では課題があり、「適切な扱い」と「衛生管理」がさらに重要視されています。


古来より続く伝統的な食文化の一つ『ホルモン』。

私たち消費者の意識が変化し、ホルモンに関する知識を深める人が年々増えてきています。

今後も、さまざまな形で、ホルモンが私たちの食文化に深く関わってくることは間違いなさそうです😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

いいなと思ったら応援しよう!

早坂 渚
もしよろしければサポートをお願いします😌🌈