バナナはベリーの仲間!?なぜストロベリーはベリーではないのか?🌈
ジャム・ソース・果実酒などに使われる『ベリー』。
ベリーは、非常に定義が難しいことで有名です。
例えば、次の問題。
「次の4つの果物のうち、ベリーでない果物はどれでしょう?」
①ブルーベリー
②ストロベリー
③ブラックベリー
④バナナ
正解は、②番のストロベリー。
④番のバナナは、名前にベリーがついていないベリー。
「ベリーがつかないバナナはベリ一なのに、ベリーがつくストロベリーはベリーではない」
なぜ、バナナはベリーに分類されるのに、ストロベリーはベリーに分類されないのでしょうか?
ベリーに対する、
『植物学的な定義』と『一般的な認識』
この二つには大きな違いがあります。
普段、私たちがベリーと呼んでいるものは、主に『小果樹』。
イチゴやブルーベリーなどの小さな果実を指します。
これに対し、植物学におけるベリーには、主に2つの定義があります。
定義①
「内果皮と中果皮が多肉質または液質の植物」
定義②
「1つの花の1つの子房(発達して果実になる部分)から発達した果実である」
バナナは、中果皮と内果皮がいずれも多肉質(水分を多く含んでいて肉質が柔らかい状態)。
また、子房が1つで、種子が2つ以上あるため、この二つの定義を満たしている果物になります。
そのため、バナナは、ベリーに分類されているんです。
一方、ストロベリー(イチゴ)は、表面にたくさんの粒があります。
これらは、種ではなく果実(イチゴは、1粒に200〜300個の果実が集まったもの)。
定義②の「1つの花の1つの子房(発達して果実になる部分)から発達したものである」を満たさないため、イチゴはベリーに含まれません。
この2つの定義に基づくと、キウイやトマトもベリーの仲間になります。
・ブルーベリー
・きゅうり
・ナス
・キウイ
・トマト
・アボカド
・ザクロ
アボカド、キュウリ、ナスまでもがベリーに分類されるという不思議な状態。
しかし、似たような特徴を持つブドウやサクランボなどは、ベリーの仲間ではありません。
そんなベリーに含まれる主な栄養成分は、カリウム・葉酸・アントシアニン。
風邪予防、美肌効果、がん予防、貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防
など、さまざまな効能があります。
また、ポリフェノールの一種『アントシアニン』は、眼精疲労の軽減に役立ちます。
古代ローマの時代から栽培され、人々の暮らしと密接に関わってきた『ベリー』。
牛乳・ヨーグルト・アイスクリームなどと一緒にミキサーで混ぜると、栄養豊富なスムージーができます。
意外とやっている方が少ない『ベリーのスムージー』。
この機会に、ぜひお試しください😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈