パリのメトロにはオーディションを通過した優秀な音楽家が集結している🌈
パリ市内のほぼすべてのエリアへ行ける地下鉄『メトロ』。
メトロは、大都市を意味する『メトロポリタン』を略したものです。
1日に500万人が利用すると言われています。
メトロの路線は、郊外と郊外を結ぶのが目的。パリの周辺に住む人々がパリ市内を通らずに行き来できるのがメリットです。
そんなパリのメトロは、実業家『アンパン男爵』の会社が敷設した地下鉄。
エドワード・ルイ・アンパン男爵は、アンパン・シュナイダー社というフランスの電機メーカーで、全世界に15万人の社員を抱える大企業の社長。
パリのメトロ開通計画の中心人物として知られるほか、世界各地で銀行・鉄道・不動産事業を手掛けた大実業家で、かつて地球上で最も裕福と言われていた人物です。
1900年7月、パリ万博にあわせて地下鉄メトロ(1号線)が開通。
1900年代から1930年代にかけて13号線まで建設され、現在は、14号線まで開通しています。
将来的には、18号線まで開通する予定です。
その中でも、特に有名なのが6号線。
地上に出ている部分があり、そこからエッフェル塔を望むことができます。
乗りながら見るのもおすすめですが、最寄り駅で降りて、メトロが通る橋を写真に収めるのもおすすめです。
メトロの最大のメリットは、パリ市内からオルリー空港までメトロ1本で行けるところ。
駅数は全部で380駅以上。
パリ近郊に住む人々にとって、必要不可欠な存在です。
そんなメトロには、パリならではのメトロ文化が根付いています。
メトロの駅構内にいると、
「陽気な雰囲気の男性がギター片手に音楽を奏でながら歌い始める」
「アコーディオンを演奏し始める」
「大人数のオーケストラが団体でやってくる」
音楽の生演奏を聴くことができます。
彼らは、『メトロ音楽家』と呼ばれるストリートミュージシャンです。
実は、メトロ構内での演奏は、誰でも自由に行えるわけではありません。『地下鉄で演奏しても良い』というオーディションに合格した人のみが行える特権です。
オーディションでは、
「『文化的多様性』の基準を満たした音楽であるか」
パリとその周辺の公共交通機関を運営する事業者団体が、音楽的能力があるかを審査します。
オーディションを通過した者のみが、晴れて一流ストリートミュージシャンとして、メトロの駅構内で演奏する権利を得られるんです。
フランスでは、ここから数多くの有名アーティストが輩出されています。
私も、以前、パリのバスティーユ駅という駅の構内で彼らの演奏を聴いたことがあります。通路に響き渡る演奏が、非常に素晴らしかったです。
「明日はどんな演奏が聴けるのかな?」
これも、メトロに乗る一つの醍醐味になっているのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈