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食べると痩せる!?栄養価の高い鮭の優れた効能と謎に包まれた生態🌈

魚の中でも特に栄養価の高い魚として知られる『鮭』。

鮭に含まれる栄養素は、

ビタミン類やミネラル類が多く、

・基礎代謝の向上に関わる『たんぱく質』
・生活習慣病の予防効果が期待できる『EPA』や『DHA』。
・アンチエイジング効果も期待できる『アスタキサンチン』

など、美容と健康の維持に役立つ栄養素も豊富に含まれています。


特に、『アスタキサンチン』は、強力な抗酸化作用があることで知られる栄養素。

老化の原因となる、

・活性酸素の抑制
・メラニン色素の沈着予防

これらに効果を発揮するため、肌の美白効果が期待できます。

また、皮下脂肪や内臓脂肪などの体脂肪を分解し、燃焼する働きもあります。

体脂肪の増加を防ぐ作用があり、ダイエットにも効果的です。


次に、鮭に含まれる『EPA』。

EPAには、

・肌への血行を促す
・ターンオーバーを活性化させる

こういった働きがあり、紫外線やストレスに負けない、強く健やかな肌作りに役立ちます。

さらに、EPAには、糖の吸収を抑えるホルモン『GLP-1』の分泌を促す働きがあります。

GLP-1は、食べ物をゆっくり移動させ、腹持ちを良くしたり、血糖値の上昇を抑制したりして、脂肪の蓄積を防いでくれるホルモン。

こちらも、太りにくい身体づくりに効果的です。


そんな栄養満点の鮭は、身は赤いのに、白身魚。

マグロなどの赤身魚の色は、ヘモグロビンなどの『色素たんぱく』。

それに対し、鮭の色(サーモンピンク)は、アスタキサンチンなどの『色素カロテノイド』。

鮭は、川で生まれたとき、まだ身は白く、海に出てから甲殻類をたくさん食べて、アスタキサンチンを体内に蓄えます。

これによって、長い回遊の旅に耐えられるようになり、激流をのぼることもできるようになるんです。


平安時代には、京都の貴族に三面川の鮭が献上されていたことが記録に残っている『鮭』。

江戸時代には、村上藩の大事な財源となっていました。

しかし、江戸時代後期になると、鮭がだんだん不漁になっていきます。 

そんなとき、藩の下級武士『青砥武平次(あおとぶへいじ)』が世界で初めて、鮭の『回帰性』を発見します。

回帰性とは、鮭が生まれた川に戻ってくること。

その性質を生かし、三面川に産卵に適した分流を設け、鮭の産卵を助けることで鮭の回帰を促しました。

いわゆる世界初の『自然ふ化増殖システム』を、この時すでに開発していたんです。


その後、海に出た鮭の稚魚は、1~2ヶ月沿岸付近で成長し、その後オホーツク海で夏から秋まで過ごした後、東へ向かい、次の年の6月頃ベーリング海に入ります。

鮭たちは、秋になるとアラスカ湾へ行って冬を越し、春になると、またベーリング海に戻るんです。

これをくり返しながら、3〜5年ほど海で過ごします。


鮭たちは、なぜ、川でのんびり暮らさずに、わざわざ海へ行って戻ってくるのでしょうか?

実は、未だにその理由は、はっきり分かっていません。

ただ、

「命懸けで戻って孵化させる」

という彼らの行動には、何か特別な意味があるのは間違いなさそうです😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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