立ち入りが禁止されている新城島の人魚神社に隠された秘密とは?🌈
沖縄県八重山郡にある、海に囲まれた小島『新城島(パナリ島)』。
かつて、新城島周辺の海には、人魚伝説のモデルとなった『ジュゴン』が数多く生息していました。
新城島は、ジュゴンを捕獲し、国に献上していたそうです。
なぜなら、当時、新城島の島民は「ジュゴンの肉や皮を食べると、不老不死になれる」と信じていたからです。
新城島には、『人魚神社』と呼ばれる捕獲されたジュゴンの骨などが祀られている神社があります。
この神社は、島民以外の人間が足を踏み入れるのを禁止している場所。
いわゆる『禁足地』です。
そのため、新城島を訪れても立ち入ることはできません。もちろん、撮影も禁止です。
この島に住む島民も、人魚神社に入れるのは、毎年7月の終わり頃に開催される『豊年祭』の日のみ。
これには、この祭りに登場する神様『アカマタ』と『クロマタ』が関係しているのではないかと言われています。
豊年祭の詳細は、一切明かされていません。
島民のみしか知らない、秘密の祭りです。
豊年祭は、全国から300名の島民(元島民も含む)が集まり、ひっそりと開催されます。
内容はもちろん、開催日時や場所も公にされないため、島民以外の人間が真実を知ることは困難。
もちろん、祭りの内容を誰かに教えることも許されていません。
一説ではこの時、「神降ろしの儀式が行われている」とも噂されています。
豊年祭では、アカマタとクロマタと呼ばれるお面(又は顔に色を塗る)をつけて、神事を行っているからです。
沖縄には、『来訪神』と『守護神』という2種類の神様が存在します。
この二つのうち、アカマタとクロマタは『来訪神』。
彼らは普段、ニライカナイ(異界)に住んでおり、年に一度、豊年祭の時だけ私たちの前に姿を現します。
ニライカナイが、神様が祀られているとされる神聖な場所『御嶽(うたぎ)』と繋がっているという言い伝えがあり、その影響で、人魚神社が禁足地とされているようです。
一説では、この豊年祭の内容は、「秋田の伝統『なまはげ』に近いもの」とも言われています。
秋田の人々にとってナマハゲは、怠けた心を戒め、
『無病息災』
『田畑の実り』
『山の幸・海の幸』
これらをもたらす、年の節目にやってくる来訪神。
200年以上の歴史がある、この民俗行事に近いことが、沖縄でも代々行われているのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈