同じ漢字を使う二つの植物!睡蓮と蓮の違いとそれぞれの歴史🌈
世界中で愛されている水生植物『睡蓮(スイレン)』。
ピンクや白などの美しい花とその優雅な姿は、これまで、多くの庭園や池に彩りを添えてきました。
どこか神秘的な魅力もある睡蓮ですが、その歴史には、意外な事実が隠されていました。
睡蓮の歴史は、古代エジプトまで遡ります。
紀元前3000年頃、ナイル川の川岸に咲いていた『睡蓮』。
当時、睡蓮は、王墓や神殿の装飾に使われていました。
太陽神『ラー』の象徴と崇められていたため、古代エジプト人の信仰の対象になっていたんです。
さらに、古代ギリシャや中国でも、睡蓮は重要な意味を持っていました。
ギリシャ神話では、『贈り物』として用いられ、中国では、『清らかさ』や『無欲を象徴する花』として愛されていました。
唐の時代には、睡蓮を詠った詩歌が多く生み出されています。
また、19世紀になると、西洋でも注目を集めるようになります。
印象派を代表するフランスの画家『クロード・モネ』は、自身の睡蓮の庭園を描いた数多くの絵画で有名になった画家の一人です。
また、現代でも世界各地で睡蓮を鑑賞する人々が増えており、睡蓮は人々の心を魅了し続けています。
もちろん、日本でも、睡蓮は古くから愛されてきました。
奈良時代には、
「寺院の庭園に睡蓮が植えられていた」
という記録があり、平安時代には、睡蓮が、和歌の題材になっています。
そんな睡蓮と同じ漢字を持つ植物がいます。
それが『蓮(ハス)』です。
蓮はハス科ハス属、睡蓮はスイレン科スイレン属。
二つは植物は、名前は似ていますが、実は、全く別の植物。
蓮は、主に観賞用として親しまれていますが、食用としても、世界中で重宝されています。
ベトナムでは花の部分をお茶にして『蓮茶(ハス茶)』として楽しんだり、中国では漢方の原料として使用するなど、滋養強壮作用のある植物として親しまれています。
もちろん、日本では一般的に『蓮根(レンコン)』として、蓮の地下茎の部分を食材に活かしており、蓮は無駄がないことで知られています。
古代から現代まで、人々の心を捉え続ける美しい植物『睡蓮』と『蓮』。
睡蓮と蓮の花の形には、共通の意味があります。
「繁栄を引き寄せ、人生のさまざまな局面での成功と達成を促進する」
インテリアなどでも、睡蓮や蓮の形の置き物を置くことで、その効果が得られると言われています😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈