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心臓が左側にある理由🌈

私たち人間はなぜ、心臓が左側にあるのでしょうか?

この疑問、私が小学生の頃に持っていたものなのですが、当時は難解すぎて、はっきりとした理由が分からないままでした。

実際に、心臓が左側になるメカニズムについては、長い間、謎に包まれたままでした。

それが、最近行われた動物を用いた実験研究で、明らかになったんです。


人間の外側にある目・耳・指などは左右対象です。しかし、内側にある臓器は違います。

胃は下へいくにつれ右に曲がっており、腸はねじれています。

一見、臓器が複雑に埋め込まれているように見える、私たちの体。

実は、ヒトの発生過程(受精卵から胎児になる過程)に、臓器が左右非対称になる『左右非対称性』が生まれるきっかけがあったんです。


話は、私たちが生まれる前に遡ります。

人間の体は、『背腹(はいふく)』『頭尾(とうび)』『左右(さゆう)』、この順番に形成されます。

頭尾が形成された段階で、体の中央部にノード(原始結節)と呼ばれる組織が現れます。

ノードを構成する細胞の表面には、多数の繊毛(せんもう)と呼ばれる細い毛のようなものが存在しており、この繊毛が一定の方向に回転することで、周囲の体液(羊水)が一定方向へ流れる仕組みになっています。

これを『ノード流』と言います。

ノード流が右から左への流れで形成されているため、特定の遺伝子が体の左側だけに現れ、その結果、左右非対称性が生まれるというメカニズムになっています。

つまり、左右非対称性が生まれるきっかけは、回転方向が一定方向に偏っている『繊毛』にあったのです。

現在も、左右非対称性の研究は行われていますが、回転方向の偏りが遺伝子が現れる場所の偏りに繋がるしくみについては、まだ分かっていません。


心臓は、非常に複雑な構造をしています。

今回書いた内容、小学生の頃の自分に説明しても、理解させるのは難しいでしょう。

「繊毛の回転方向が決まることで、細胞の動きが決まり、それによって心臓の位置が決まる」

理解できるはずがないと、今更ながら思いました😅

私たち自身が、体の構造を理解し、いつまでも健康でありたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

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