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ヤマアラシのジレンマと不思議な生態🌈

体の背面と側面に鋭いトゲを持つ『ヤマアラシ』。

この名前が付いている動物は、2種類。

・ヤマアラシ(旧世界ヤマアラシ)
・アメリカヤマアラシ(新世界ヤマアラシ)

両者とも、見た目が似ているうえ、同じ『げっ歯類』。

しかし、別々に進化した、別の生き物なんです。

昔は同じ生き物だと思われていたため、両者とも『ヤマアラシ』という名前が付けられました。


ヤマアラシの体毛は柔らかく、背中やわき腹としっぽの部分に、針のような固い毛が混ざっています。

普段は寝かせており、自分に刺さらない仕組みです。

危険な場面に遭遇すると、威嚇のためにトゲを立てます。

トゲは、先端部が鋭く尖っており、表面は突起に覆われ、ほかの動物の皮膚に刺さると抜けにくい構造をしています。

実は、このトゲ、体毛が進化してできたもの。

そのため、人間のように毛が生え変わることで、硬いトゲを保つことができています。


南北アメリカに生息する新世界ヤマアラシは、木登りがうまく、多くの時間を木の上で過ごします。

中には、木につかまるのに適したしっぽを持つ者もいるそうです。

カナダに生息する新世界ヤマアラシは、ヤマアラシの中で最も体が大きく、3万本以上の針を持つヤマアラシ。

食欲が旺盛で、大きな前歯を使って大量のエサを食べます。

他のヤマアラシは、アフリカ・ヨーロッパ・アジアに多く見られ、砂漠・草地・森林に生息しており、普段は地上で生活しています。


そんなヤマアラシに見立てた哲学があるのをご存知でしょうか?

「自己の自立」と「相手との一体感」。

この2つの欲求に対するジレンマのことを『ヤマアラシのジレンマ』といいます。

ある冬の寒い日、たくさんのヤマアラシたちが暖を求めて群がった。しかし、互いのトゲに刺されるため、離れざるを得なくなった。
再び寒さが厳しくなると、同じことが起きた。
結局、何度も群れては離れてを繰り返し、ヤマアラシは互いに多少の距離を保つのが最適であることを発見した。
人間社会でも同じように、必要に駆られると集まるが、多くのトゲや互いの性格の不一致によって不快(ストレス)を与えられる。
結局、交流において、人間も許容できる最適な距離感が大事であることを発見した。
これが、いわゆる礼儀作法やマナーである。

寒空にいるヤマアラシが、互いに身を寄せ合って暖め合おうとするものの、針が刺さるため互いに近づけないという光景から生まれた言葉です。

どのような関係でも距離感は大切ですね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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