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世界一成長が早い植物!多種多様な竹の不思議な生態と驚異の成長速度🌈

明後日9/18(水)は、『世界竹の日』。

2009年9月18日、タイのバンコクで開催された『第8回世界竹会議(World Bamboo Congress)』で制定された記念日です。

ちなみに、日本の竹の日は、毎年7/7。

笹の葉が欠かせない七夕の日です(竹取物語に登場する竹から生まれたかぐや姫の誕生日でもあります)。


竹は、日本でも、縄文時代から使われてきた伝統のある植物。

古事記には、

「神様のイザナギノミコトが、身に付けていた竹櫛(くし)の歯を折って投げると、その竹櫛の歯がタケノコになる」

という神話があり、竹が、昔から「すでに装身具として用いられていたこと」や「食用であったこと」が確認できます。


日本に約600種類、世界では1200種類あると言われている『竹』。

竹は、「世界一成長が早い植物」としても有名です。

木は、幹が堅く、年々太くなっていきますが、1年目で成長が止まり、2年目からは成長しなくなります。

一方、竹は、種類によって高さ30mを超えるものもあり、1日に1mも成長する新芽も存在します。

3〜5年で成長を終えるため、『無限の資源』とも言われているんです。


なぜ、竹は、これほどまでに早く成長できるのでしょうか?


植物の多くは、光合成によって栄養をつくりながら成長します。

一方、竹は、地下茎に直接つながっているため、あまり光が入らない竹林でも、この地下茎から栄養をもらって成長することができます。

竹の本体は、地面に埋もれている地下茎。

そのため、竹は、この地下茎を伸ばしながら繁殖することができるんです。


例えば、『孟宗竹(モウソウチク)』という種類の場合、竹に成長した後、地下茎が成長を始めます。

地下茎は、約4ヶ月で約7~8メートルまで成長。

そこから、わざと成長を止めます。

こうして作った栄養分を地下茎に貯め込んでいくんです。

そして、次の年の春に出てくるタケノコが、地下茎に貯め込まれた栄養分を吸収して成長するという流れです。


つまり、竹林は、1本の竹から、次々と地下茎を伸ばしてできたもの。

見た目は、数百本の竹があるように見える竹林も、地下茎でつながった1個の植物だったということです。

そのため、

「1本の竹が病原菌などで枯れてしまうと、周辺の竹まで全て枯れてしまう」

こういった悲しい現象も起きてしまうんです。


竹の栽培は、他の作物と違い、農薬や化学肥料を必要としません。

「竹は、成長過程で化学的な処理を必要としない植物」
「竹は、竹自体が天然の防虫剤」

殺虫剤も、水を引く設備も、必要ないんです。


ちなみに、タケノコは、漢字で『筍』と書きますが、この中に含まれる『旬(じゅん)』には、「10日」という意味があり、

「タケノコは、10日で成長し、それ以上日が経つと食べられなくなる」

このような特徴から、この漢字が使われるようになったと言われています😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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