見出し画像

ギネスにも登録されている!?世界一硬い食材は日本の鰹節🌈

世界で一番硬い食材と言われている『鰹節(かつおぶし)』。

1日に10g食べることで、必須アミノ酸を30%以上摂ることができ、筋肉・臓器・皮膚・毛髪など、体のほぼ全ての組織の構成に役立つ栄養素が豊富に含まれている食材です。

今、お好み焼きの上で踊る鰹節に加え、鰹節の香りそのものを楽しむ『鰹節専門店』も増えてきています。

そんな鰹節ですが、よくこんな話を耳にします。

「鰹節は世界で一番硬い食材」
「鰹節の硬さはギネス世界記録に登録されている」

確かに、叩き合わせるとカンカンと音がするため、「石のようだ」「木の化石のよう」などと言われるほど、硬い食材なのは間違いありません。

「とんかちの代わりに本枯節で釘を打った」

このような逸話があるほど、古くから日本人に硬い食材として親しまれてきた食材です。

そんな硬さに定評のある鰹節ですが、そもそも、本当にギネス世界記録に登録されているのでしょうか?

また、鰹節は、なぜこんなに硬いのでしょうか?


鰹節が硬い理由は、カツオを乾燥させる際に行う『焙乾(ばいかん)』という工程にあります。

カツオは、7割近くが水分で、水分が抜けにくい性質を持つ魚。

そのため、乾燥させる際、『焙乾(ばいかん)』と呼ばれる水抜き作業(乾燥作業)が必要になります。

焙乾には2種類あり、『水抜き焙乾』と『間歇焙乾』があります。

まず、水抜き焙乾で、カツオをナラやクヌギでいぶし、次に、間歇焙乾で、さらに焙乾を15回ほど行い、乾燥させます。

こうすることで、鰹節が固くなるんです。

ちなみに、この作業が終わった鰹節が『荒節』と呼ばれるものです。

間歇焙乾が終わると、カビ付けが行われます。

ここで使われるのは、良性のカビ。熟成されることで、旨味を出す働きがあります。

鰹節にカビが付着しやすいように、表面についた油分やタールを削り、貯蔵と日干しを繰り返しながら、3~6回カビ付けを行います。

このカビに中の水分を吸収させることで、固い鰹節に仕上がるんです。


さて、冒頭にも書きました、ギネス記録についてですが、

ギネスワールドレコーズジャパンに問い合わせをしたところ、このような回答が来ました。

「事実ではございません」

鰹節の硬さは、ギネス世界記録に登録されていませんでした。

そもそも、「世界で最も硬い食べ物」という挑戦そのものがないそうです。


ちなみに、鰹節には2種類あり、裏面の原材料表示で見分けることができます。

『かつおふし』と書かれたものは、カビなしのものを削った節、『かつおかれふし』と書かれたものは、カビ付きのものを削った節。

よくスーパーなどで見る『花かつお』と書かれているものは、カビなしのかつおふしのことです。

この機会に、味や香りの違いを感じてみるのも良いかもしれませんね😊

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

もしよろしければサポートをお願いします😌🌈