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宇宙船のような形をしていると今話題のウィルス!バクテリオファージ🌈
私たち人間が生まれる前から地球にいる『細菌』や『ウィルス』。
私たちは、電子顕微鏡が発明されてから、初めてウィルスを見ることができるようになりました。
そんなウィルスの中でも、特に今、注目されているのが『バクテリオファージ』。
バクテリオは『細菌(バクテリア)』、ファージは『食べる』。
つまり、バクテリオファージは、「細菌に感染して増殖するウイルス」。
見た目が、宇宙船のような形をしていることから、SNSなどで話題を集めているウィルスです。
バクテリオファージにもいろいろな種類がありますが、特に有名なのが『T4ファージ』。
T4ファージは、大きく分けて『頭部』と『尾部』。
・頭部:正二十面体の形をしていて、中に、DNAが入っている。
・尾部:6本の足(のようなもの)で構成されている。
ファージは、自分を複製することができる『ナノマシン』でもあります。
足で細菌の表面まで辿りつくと、まず、その細菌の中にDNAを注入。
すると、細菌が持っている『酵素』が、ファージのDNAを複製し、タンパク質を合成します。
細菌の中で十分な数のファージができると、細菌は溶けてなくなり、大量のファージが放出されます。
こうして同じDNAを持つファージが複製されていくんです。
細菌は、細胞分裂によって、1個 ⇒ 2個 ⇒ 4個 ⇒ 8個と倍に増えていきますが、ファージに限らず、ウイルスは一気に増えるのが特徴です。
地球に生息する、陸・海・空、全ての生き物を足した数より多いと言われている『バクテリオファージ』。
この性質から、ファージは、医療・環境・乳酸菌飲料の製剤分野などでも活躍が期待されています。
例えば、
「カビや酵母など、果物や野菜を腐敗させる菌を殺す性質を持つ」
食品にファージを撒いておくことで、食品添加物と同じ役割を果たしてくれます。
市場で切り売りされている肉や魚などにも使われており、今後、さまざまな産業や分野での展開が予定されています。
他にも、
「ファージによる『ニキビ治療薬』や『医療施設の床の消毒剤』」
など、医療分野での活用も期待されています。
そして、ファージは、
「人間の腸内に常に存在するウィルス」
腸内ファージは、発見された当初、『Viral Dark Matter(ウイルスの暗黒物質)』と呼ばれていました。
しかし、研究を進めていくうちに、腸内にいるファージは、完全に細菌を殺してしまう『溶菌性』ではなく、細菌と共生する『共生性』であることが判明。
つまり、ファージは、腸内環境のバランスを整えてくれるウィルスだったと
いうことです。
日本では、実用化までのハードルが高いと言われている、ファージを使った『次世代ファージ療法』。
今後、さまざまな治療法が、医療分野で使われると予想されています。
感染が拡大しているインフルエンザやコロナなど、強い耐性を持つ菌を食い止めるためにも、このファージ療法は早く実現させなければなりません。
ファージは、今後、より安心して生活できる未来をつくるために必要なのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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