世界最古の銀行はイタリアの世界遺産!?世界の貨幣の歴史と銀行の在り方🌈
世界最古の銀行『モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行』。
1472年にイタリアのシエナ市で創業した、現存する世界最古の銀行です。
本店があるのは、イタリアの世界遺産『シエナ歴史地区』。
シエナ歴史地区を代表する『サリンベーニ広場』には、シエナの富豪にして有力者「サリンベーニ家」の宮殿『サリンべーニ宮』があります。
この宮殿が現在、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の本店として利用されています。
そんな銀行のルーツを辿っていくと、紀元前3000年のバビロニア古代王朝時代まで遡ります。
現在のイラクなどがある、西アジアのチグリス川・ユーフラテス川下流地方にあった『バビロニア』では、神殿で人々の財産や貴重品を保管したり、穀物や家畜を貸しつけたりしていました。
これが、銀行の始まりと言われています。
古代エジプトでは、穀物がお金の機能を果たしていたため、穀物倉庫が銀行のような役割をしていたそうです。
この倉庫は、単に穀物を保管するためだけでなく、今でいう『為替』の役割も担っていました。
銀行が、現在の姿に発展したのは、中世のイタリア(774年〜1797年)。
イタリアで使われていた『banco』という商人の取引台に由来して、現在の『Bank』という言葉が生まれました。
当時、イタリアでは、香辛料や絹の貿易が盛んに行われていました。
遠く離れた国や地域の人と円滑にやり取りを行うために『為替手形』がつくられ、貿易の活性化に繋がったことから、ヨーロッパでは『商人 兼 銀行家』という新たな職業が生まれます。
この流れに乗り、商人から銀行家へと転職する人が後を絶たなかったそうです。
ちなみに、日本の銀行のルーツは、江戸時代の『両替商』。
時代劇などで、両替商人が登場するシーンを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その後、お金を貸すようになったのは、奈良時代。
意外と、早い時代から貸し借りはあったんです。
当時は、春に種もみ(お米の種)を貸し出し、秋の収穫時に稲を回収するという流れで行われていました。
神さまへのお礼の意味もあったのかもしれませんが、貸出・回収という意味では、奈良時代が、日本の銀行のルーツとも言えそうです。
日本で銀行が本格的に誕生したのは、明治時代。
明治政府が推進した政策によって、企業を作る動きが高まり、1878年に153行の銀行が誕生しました。
1885年には、日本銀行で、国の通貨統一が行われます。
そこから、今の銀行の流れに変わっていきました。
近年、新たなサービスや店舗すら持たない新しい形態の誕生により、これまでの古い形に捉われない、更なる銀行の発展が見込まれています。
「来年(2025年)は、お金の価値観や働き方に変革がもたらされる年」
こちらに関しては、また別の記事で詳しく解説させていただきます😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈