ベンチャー企業で育休を取った男性の話
こんにちは。
二人暮らしを始めた、という話から一気に話は飛び、今や子供が生まれ日々育児に追われています。自身としても初めての育児であり、なんとか育児にコミットしたいという気持ちがどんどん湧き出ています。
ということで8週間弱の育児休業を取りました。育児休暇ではないですよ?休暇ではなく休業、仕事ではなく育児にコミットするための時間です。
なぜ育休をとることになったのか
なぜ取得を決めたかというと妻が里帰り出産できない状況だったからです。特に産後は体力的にも厳しい状況になるらしいと知り、妻からも育休取得して欲しいと依頼されたので取得することにしました。
産後の体調でのワンオペ育児は無理ゲーであると実感できたので、実際に育休を取得して良かったです。もし育休を取りたいと考えている方は、最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月以上取得されることをおすすめします。(私は2ヶ月弱でしたが割とあっという間でした)
まずは育休のことを調べなければ
所属している会社には育児休業に関する詳細な制度設計はされていませんでした。まあ、ベンチャー・スタートアップならあるあるだと思います。ということで制度設計から始めました。
そのためにまずは育児休業が何なのかというところから、厚生労働省のサイトなどで情報収集していきました。ここで大事なこと。育児休業は国が定めた法律に基づく制度なので、事業主側は基本的に拒否できません。
うちの会社には育休制度がないので取れないなー、と二の足を踏んでいる男性のみなさん、条件さえ満たしていれば男性であろうと女性であろうと取得できるのでご安心ください。詳細な条件はこちらで確認できます。
最近は男性の育児休業取得率をあげていきたいという国の意向もあるようで、パパ限定ですが生後8週間以内の育児休業を取得しても再度育児休業が取得できるパパ休暇という制度もあります。(本当は私もこの制度をうまく活用しようと考えていましたが、奇跡的に保育園に入園できたため断念しました。)
ちなみに制度設計で気をつけたことは全職種で取得できるような座組みを作ることでした。経営陣側も不公平感を出したくないということで、育児休業を取得しないメンバーにも育児に貢献できるような制度をまとめました。
そして制度をまとめたことを全社員に周知し、育児休業取得について出産予定日の3ヶ月前には公表。その後は引き継ぎのマニュアル作成などを行い、いつでも取得できるような準備を進めました。
もちろん気になる収入面についても調べました。国の制度だけあって育児休業中は社会保険料が免除となります。また、育児休業中であっても一時的・臨時的に就労することは認められています。そのため引き継ぎに時間がかかる業務は、育児の合間に対応していました。
生まれてからすぐに育休取得へ
子供が生まれてから退院の日までは割とあっという間でした。わからないなりに色々と準備を進めていましたが、いざ赤ちゃんが自宅に来ると未経験のことばかりでテンパってばかりでしたね……。
役割分担ですが、基本的に対応したことは家事全般。料理、掃除、洗濯、買い物と一通り引き受けました。料理と言ってもそこまで難しいものは作らず、パスタ、焼きそば、焼きめし、鍋などです。うん、男の料理って感じだ。冬場だったので、簡単かつおいしい鍋はヘビロテさせました。
育児ではおむつ替えと沐浴を担当。おむつ替えはとにかく数をこなして慣れる、という方針でマスターできました。沐浴は空気で膨らませるベビーバスを使い、キッチンのシンクを使ってました。この方法だとリビングと近いところで対応できたので良かったです。
最初は起きて泣くか寝ているかのどちらかだった赤ちゃんが少しずつ色んな事に反応していく様子を見て、じょじょに父親になったんだなぁという感覚を持てるようになったのは非常に良い経験でした。赤ちゃんマジでかわいい(親バカ)
また寝ている時間は、読書などのインプットや妻とのコミュニケーションに使うことができた点が良かったです。普段できていなかったような生活リズムを作ることができたので、体調もすこぶる良かったです。
妻の体調も回復してきた頃にはじょじょに仕事のコミュニケーションツールを見たり、上司に状況を報告したり、仕事との接点を作り始めました。取得後1ヶ月経ってからはちょこちょこ出社したりして、復帰の足がかりを作っていきました。実は育児休業中でもやむを得ない状況であれば臨時就業が認められています。自身の仕事が完全に引き継げる状態になかったこともあり、この仕組みを活用して合間に仕事を行い、育児休業給付金+αの足しにしていました。
復帰してみて
ちょこちょこ出社したりSlackでやりとりをしていたおかげか、復帰自体は割とスムーズでした。一部引き継ぎを依頼していた同僚たちもあたたかく迎えてくれてホッとしました。社内的にも多様な働き方を認める雰囲気があったことと、先輩パパママが割と多かったことも心強かったです。
とは言え復帰後は基本的に残業はせず早く帰るようにしていたため、もっと仕事したい!という気持ちとのせめぎ合いを感じることもしばしばでした。そんなときは在宅業務を申請してうまく時間の活用をするようにしていました。特に新生児の育児タイミングでは、在宅業務は非常に重宝する制度だったので、こちらも導入をおすすめします。
まとめ
新生児育児は一生に一度しかありません。このタイミングで育児に向き合ったことで自身は父親という役割の入り口に立たせてもらえたのかなと思いました。これからの時代まだまだ働く時間はたくさんあるので、生涯労働時間の1%にも満たない時間を育児に投資してみてはいかがでしょうか?
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