2年前、ネイルがしたくてバイトを辞めた私へ ⋮ 書く習慣Day1
私は過去にジェルネイルがしてみたくて飲食のホールのバイトを辞めた。周りにはびっくりされたけど、あの時私は真剣だった。
初めてのネイルサロン、初めてのネイリストさん。すごく新鮮だったし緊張したのを覚えている。
バレンタインが近かったからチョコレートみたいな色を基調に絶対に入れてもらいたかった犬のモチーフを描いていただいて、ネイリストさんと相談しながら10の可愛い爪が出来上がった時すごく嬉しかったなあ。
オシャレって髪や服、体型管理、肌管理、メイクなど沢山あるけど1番常に目に入るのはネイルだなって思ってる。1番わかりやすくテンションをあげられる。お気に入りのお洋服着てる時ももちろんハッピーだけど、爪って嫌でも目に入るから、自分にとっておまもりみたいな、そういう印象を受けた。あと、自分自身を可愛い状態に持っていく元気ない……って時、布団の中でボサボサで沈んでいても爪はいつでも可愛い。ほんとすごい。
推しネイルって言葉があるけど、推しネイルのすごいところは推しの存在をずっと視界に入れられるところだ。常にアイドルの写真を視界に入れとくとかは無理だけど、ネイルで私にしか分からない暗号のように忍ばせておいたらもう無敵。推しってすごいパワー持ってるから、なんでも頑張れちゃう。私はアイドルが大好きだから、推しネイルをした時それをめちゃくちゃ痛感した。早く時間が経って欲しい苦しい時でも可愛い爪が自分を見てるから、まあ頑張ってやるか。私爪可愛いし。みたいな
でもかわいい爪ライフは続けられなかった。
コロナが流行って家から出なくなったからだ。
見よう見まねで自分でオフして素のつめになったらそれはそれでつるんとして可愛かったけど、可愛いネイルは私を支えてくれなくなっちまった……ってちょっと落ち込んで。だからネイルって本当にすごい威力だって思った。少しでも変わるかなって思って、あの時マニキュア苦手だったけど試してみた。でも細かいアートとか自分で出来なかったから理想には程遠くて全然ダメだった(笑)
その頃、私は2年後の春に向けて動き出した。就活。私って何がしたいんだろうって人生でいちばん真剣に考えて、参加出来るインターンはたくさん参加して、自分の将来を真剣に考えた。人のことを幸せにすることに喜びを感じる自分の発見に驚いたし、人の助けになることが好きだなあってその時自覚した。
ただ職種によっては髪もネイルも服も好きなように出来なくなるなあ、耐えられるかなあとも考えた。
ネイルがしたくてバイトを辞める私だ。書いてなかったけどその前はブリーチがしてみたくてパン屋さんを辞めた。
自分が自分をハッピーに生きるために、自分がしたい格好をできなくなるのは嫌だなあって思った。求人によってはネイルできなさそうなお仕事も少なくなかった。自分が弱いから、自分を鼓舞できる、武装できる何かが欲しかった。
可愛いものが好きだ。
ネイルをするようになってから始めたお洋服屋さんのバイトでは可愛いものに囲まれて、お客様にとっての可愛いを一緒に考えるのが難しかったけど楽しかった。
人のために考えるのも好きだ。
お客様が困ってる時、友達が困ってる時、解決策を考えたり寄り添うのは好きだった。
作ることが好きだ。表現が好きだ。
歌を作ることが出来る私は歌詞に乗せて思いを表現することが多かった。また、絵を描くことが好きだったから色彩の勉強をするのも楽しかったし、自分が描いた絵で人が喜ぶのがめちゃくちゃ嬉しかった。
一人ひとりに合わせたものを作ったり、相談に乗って最善を模索したりして可愛いものに触れられる仕事を考えた時にネイリストになりたいって思った。自分でもびっくり。でもそう思うと腑に落ちてやりたいって心から思った。
ご縁があって素敵な講師の方がいるスクールに通って、またまた素敵なご縁があって、春からはネイリストになるために頑張れる環境に入る。嬉しいし、踏み出してよかった。
やるからには真剣に向き合いたい。
最近よく見るTiktokの失敗されたネイル。自分の未来のお客様にはネイルでがっかりして欲しくないな。私のネイルの思い出は、嬉しいものばかりだから、お客様にも嬉しくなっていただきたいな。そのためにはたくさんの練習、努力、経験が必要だ。いまは正直自分のダメさに落ち込んだり、向いてなかったかもって落ち込むことも少なくない。でも地道な努力の積み重ねが未来の私のお客様の笑顔に通じてたらいいなと思う。
私の夢は関わる全ての人を少しでもいいからハッピーにすることだ。今はネイリストとして沢山の人と関わって、2年前の私みたいにワクワクして欲しいし、この爪で頑張れるって思って欲しい。思い出の一部に私のネイルが入れるように、素敵なものを作りたい。
2年前の私へ
今、私はネイリストになろうとしています。周りにびっくりされてもネイルしてみたいって気持ちに嘘をつかないでいてくれてありがとう。あの頃の私が、未来の私のインスタを見つけて、この人にやってもらいたいって思えるような人になれるように頑張るね
私より。