保護者
独占欲。
それはどう足掻いたって消えることはなくて。今までもこれからも、ずっと付きまとうものだと思っていた。君に出会うまでは。
醜い感情、嫉妬。独占欲の隣でいたずらに目配せ。いつだって自分が一番でいたい。対象に対する愛ゆえに。感情がむしばむ。本当は大切にしたいのに。本当に大切にしたいから。
でも。
大きな手に撫でられる君はうれしそう。やさしさを噛みしめてる。幸せを噛みしめてる君を見た時、浮かんだ幸せ。
おかゆ、よく覚えておきなさい。
この人は私たちを護ってくれる人。だから年頃の女の子だろうとなんだろうと「おかえりなさい」とちゃんと迎えること。ちゃんと甘えること。あなたの享受している幸せに見合うだけのものをちゃんと返すこと。何も難しいことじゃない。健やかに、機嫌良く日々を生きるだけ。それだけでいいの。そのための土台は私がつくるから。
分かったね。今日も楽しかったね。
私たちは幸せだね。
ねぇ、おかゆ。
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