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2024年個展:「台湾有事」シリーズ解説

12月3日(火)~8日(日)の会期で個展を開催します。
その中で展示する「台湾有事シリーズ」について解説。

きっかけは動画:初めて知った台湾有事

台湾有事を描こうと思ったのは
今回の展示の構想を思いつき、
色々調べ始めてすぐのこと、
2022年末に見た動画がきっかけ

台湾有事の事を初めて知り、
強く興味を持ち描く事を決めました。

風神雷神:伝統的絵画で国際情勢を表現

台湾有事は中国とアメリカの対立が主軸となります。
その構図を作品化するにあたり、
日本の伝統的なモチーフである風神雷神を取り入れることにしました。

風神雷神、著作権も自由になってるし、よく知られてる絵画なので
引用するのにとても便利なのです。

また両国の歴史や経緯を調べる中で
「どちらも完全な正義とは言えない」
「ジャイアンとジャイアンの戦い」
「目糞鼻くそ」

と感じる部分も多々ありました。

正直著作権的にジャイアン描くのは悩みましたが、わかりやすさ優先で結局引用する事になりました。

日本の立ち位置を皮肉ってみた

日本の防衛を考えると、基本アメリカ頼み。
なのでアメリカ側のキャラクターに日本を抱っこちゃん人形のように描く事にしました。

「台湾有事」
M50号 x 2枚
木製パネルに日本画岩絵具、樹脂、アクリル絵の具

小品も描いてみた

メインとなる50号サイズの作品だけではなく、
小品も合わせて描きました。
こっちは売れて欲しいという下心も満載なので
さすがにジャイアンは避けました。
タイトルに影響はありますが、まぁこのくらいなら平気だろうよと思って。

欲望丸出しの豚

「台湾のモノは俺のモノ」
F3号
木製パネルに日本画岩絵具、樹脂、アクリル絵の具


狡猾な強欲の豚


「世界のモノは俺のモノ」
F3号
木製パネルに日本画岩絵具、樹脂、アクリル絵の具

作品に込めた想い

作品に込めた想いを語る上で、
実際の展示で掲示する説明文がちょうどよいと思うので
記載します。以下。

台湾有事の可能性が取り沙汰されています。
もし事が起きれば、日本は無関係ではいられません。
何故なら中国が狙うのは台湾だけじゃない。
尖閣沖縄も十二分に視野に入れているように感じるからです。

第二次世界大戦終戦のドサクサに紛れて
ソ連が北方領土を実質支配したように、
日本が南に戦力や意識を集中させる中、
不凍港取得が念願のロシアが北海道に手を伸ばしたら?
北朝鮮が暴発しはじめたら?
アメリカ対中国の第三次世界大戦に発展したら?

戦争放棄を続けていいのでしょうか?
核武装も含めて防衛力を高める事で
結果抑止力になるのではないでしょうか?
アメリカに押し付けられた憲法を
律儀に守る事が正しいのでしょうか?
平和ボケのままでいいのでしょうか?


そんな想いを風刺も込めて制作しました。
台湾有事はすなわち日本有事。

皆様はどう感じますか?

台湾有事シリーズ解説文

是非会場で、たくさんの人に実際の作品を
みてもらえるとうれしいです。


早川剛個展~現代日本を描いてみた~

【日程】
2024年12月3日(火)~8日(日) 会期中無休
【時間】
12時~19時 最終日17時まで
【場所】
Nine Gallery
【住所】
〒107-0061 東京都港区北青山2-10-22 谷・荒井ビル1F
【入場料】
無料
【在廊予定日時】
四六時中います。
【最寄り駅】
東京メトロ銀座線「外苑前駅」出口3より徒歩3分


早川剛の主に現代日本画
早川剛の主に現代日本画

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