道具の選び方、選ばれ方
以前、この本を読んだ時からどうしても一度実際のお店を見たいと思っていた。
ようやく、京都に寄ることができる時間が作れたので開店早々の茶筒カフェに行ってみた。
なぜ、茶筒が売れるのか?
普段全く意識したことのない、”茶筒”という道具がなぜ売れるのか。しかも、本を読む限りはそんな安い値段ではない。
あれこれ考えてても現地を見ない限りわからないし、きっと現物を見たら何か分かるだろうと思っていた。
カフェに入って、席につくと、テーブルの上に茶筒が置いてあったので、早速開けてみた。
茶筒を開けると「ふわ〜っ」、とコーヒー豆の何とも言えないいい香り。
こんな経験したことない。
普段、家でコーヒーを淹れるときに毎日この気分を味わえたらきっと嬉しい。
道具に一目惚れっていうのはこういうタイミングをいうんですよね。
もう、僕の気持ちはこの茶筒を買って帰りたい気持ちしかありません(笑)。
このあと、僕が買って帰ったかどうかは、きっとどこかでnoteに書くと思います。
道具に選ばれる瞬間を逃さない
パソコンや周辺機器を揃える時にも僕が大切にしていることなんですが、
”選び始めたら買うタイミングではない”
という考え方をしています。選ぶ=迷う なので、自分の中にまだ定まっていない部分がある感じ。
それとともに、道具も相手をきっと選んでいるはずで、向こうがきっと、こちらことを好いてないんです。
この状態で買って帰っても片思いというか、何となく使ってて思いがのってこないというか、いい状態に持っていくまでに時間がかかったり、小さい違和感を抱えたままで使い続けることになったりします。
おおよその条件とか値段は元々決まっているはずなので、そこに自分が”あ、これだね”と感じる瞬間が来るまでは買うのを持ってみる。
道具に自分が選ばれる瞬間がそのタイミングだと思ってます。
そういう時に限って大抵、値段は予算より高かったりしますが、そこは頑張ってみる(笑)。 そうすると、今日よりもちょっとだけ豊かな明日につなげることができます。
靴もそうだし、Macbookなんかも、僕はそんな買い方を毎回気づいたらしています。
買い物を楽しむのは、店員や人とのコミュニケーションを楽しむ。
道具・ツールは、自分が選ばれるタイミングで買う。
買ったあと、道具との関係性を深めていくのを楽しむ、という考え方をしています。
茶筒は育てる道具
茶筒の使い方を聞いていると、毎日触ることで、茶筒は育っていきます。10年20年ではなく100年単位でもつかえるという。。
道具に愛情を持って触れ続けることで育てることができる。
ITに関わる道具ってどうしても賞味期限があるのでそこまでつかいづづけることってありませんが、少しは茶筒を見習って大切に育ててみたいですね。