【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第19回「放たれた矢」
2024年5月12日(日)20時『光る君へ』第19回「放たれた矢」を視聴しました。
<NHKのあらすじ>
道長(柄本佑)が右大臣に任命され公卿の頂点に。
これを境に先を越された伊周(三浦翔平)との軋れきが高まっていく。
一方まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)のはからいで内裏の登華殿を訪ねることに。
定子(高畑充希)との初対面に緊張する中、一条天皇(塩野瑛久)も現れ…。
ある夜、隆家(竜星涼)は、女に裏切られたと落ち込む伊周を強引に女の家へ連れていく。
これが大事件へと発展することに…
■プロローグ
■長徳元年(995年)6月
●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「長徳元年(995年)6月、一条天皇は道長を右大臣に命じた。道長は内大臣の伊周を超えて公卿のトップの座についたのです」
関白になりたいのか聞かれた道長は、陣の定にでれないのでなりたく無い、自分のやりたいとこができなくなるからと答えました。
---音楽---
冬野ユミ
---テーマピアノ演奏---
反田恭平
■新楽府の書写
惟規が貸してくれた書を、まひろは熱心に写しています。
政のあるべき形が描かれているからためになると言います。
さわから手紙が来て、婿を取ったことが記されていました。
■帝の政治
帝は租税減免するよう提案します
この政策制作に対し、序列下位順に意見を述べる公卿たち。
行成、公任、は賛成、平惟仲(佐古井隆之)はわからない、道綱は賛成、実資は賛成、隆家はわかならない、
顕光(宮川一朗太)は賛成。
帝に賛成多数と伝えるすることに決定しました。
●イザコザ
父・道隆と、道兼を呪詛したのは道長なのではと問い質す、伊周。
さらに、姉の女院を動かして帝を誑かしたのも道長だろうと詰ります。
■詮子
除目を考える道長に、詮子(吉田羊)は有利な人物を提案しますが、断る道長。
結局、帝に直接頼むことにしたようです。
■実資と道綱
道長と伊周のいざこざの噂をする実資(秋山竜次)と道綱(上地雄輔)です。
●ナレ
「しかし、あの日以降、伊周と隆家は参内しなくなった」
■四人衆
公任(町田啓太)は除目はいい、ずっと参議で良いと言います。
漢詩や和歌や読書や管弦を楽しみながら生きていきたいといいます。
除目を行うには各々の貴族たちの裏の顔を知って置いたほうがいい、それには行成を使えと言いいます。
女との密なつながりを持っている、知られたくない話を仕入れるのだ。
斉信(金田哲)は自分も参議になりたいとほのめかしますが、新参議は源俊賢(本田大輔)にするようです。
早速、行成が情報を持ってきました。
「藤原朝経は酒乱」と記されています。
行成は、ご自身で記録を付けるといいとアドバイスします。
(感想)
御堂関白記の誕生です。
そして、猫ちゃん子麻呂久しぶりの登場です。
■除目
●ナレ
「除目は年に2回ある。秋の除目は大臣を除く中央官人の任で、春の除目は主に受領など地方官人の任命であった」
「この秋の除目で実資が権中納言に、俊賢が参議となった。そして、行成が蔵人頭となった」
道長は俊賢に命じて、伊周らを参内させるための策を打ちました。
■倫子
倫子は母・穆子(石野真子)から大臣の妻としての心得を伝授されます。
第一は丈夫であること、殿に子供のことで心配をかけないこと。
夫は内裏に通っていただけで、小さなハゲができたと。
●伊周ら参内
陣定
若狭に宋人70名が来たことが報告されました。
●申文の季節
為時(岸谷五朗)は10年申文を書き続けたが最後にしようと思っているようです。
ききょう
まひろは宋に興味津々です。
身分の壁を超えるような国を帝や右大臣に作ってほしいと思っていると語ります。
中宮の後宮に行ってみたいと考え、ききょうは話を通してみることになりました。
(感想)
清少納言を通して中宮への奉仕が始まったというストーリーのようです。
■中宮と初対面
画鋲を踏むまひろに、ききょうは3日に一回経験しているとのことです。
和歌や漢文だけでなく政にも興味があると説明します。
そこに帝がやって来ました。
帝にまひろを紹介する中宮です。
夢があり、宋の国には科挙という制度があり、低い身分でも推挙される、と話すと
帝は「新楽府を読んだのか?」と興味津々です。
身分の高い低いでは賢者かどうかははかれない。
そこに伊周と隆家がやって来ました。
伊周は、中宮様に御子をとしかいいません。
●除目について
まひろは、越前がいいのではないかとアドバイスします。
大国の国司は五位でなければなれない、なにかせねば変わらない。
(ナレ)
「その夜、伊周は斉信の妹・光子の元へ忍んでいた」
●為時
帝は、道長にまひろという名の女性と会い、優秀なものを登用すべきだといっていた。
あのものが男だったら登用したいと思っていた。
「正六位上・藤原朝臣為時を従五位下に叙す」
右大臣からの御推挙でした。
赤い束帯が家にはないと慌てふためきます。
いと(信川清順)と為時は右大臣とまひろの関係をいぶかしがります。
■長徳の変
光子に帝からのお土産を持ってきますが、妹の竹子にはお忍びがあり会えないとのことです。
伊周が光子(竹内夢)の邸にやって来ましたが男が来ていたようです。
見事な失恋の牛車だったとショックの伊周です。
伊周、隆家二人で再度出かけていき、門が開くと、隆家が弓矢を放ちます。
矢は花山院の顔を僅かにかすめて飛んでいきました。
花山院(本郷奏多)は恐怖で腰を抜かしています。
●ナレ
「矢を射掛けられたのは花山院。長徳の変の始まりである」
----終わり----
次回は 第20回「望みの先に」5月19日放送です。
■感想
一条天皇は頭の良い天皇だったようです。
天皇自ら政治を行う、親政を目指したのは間違いないようで、醍醐・村上天皇の治世を手本にしたかったようです。
伊周を関白にしていたら大変な事になっていたでしょうね。
何せ長徳の変を起こしましたから。
そして一条天皇は大の猫好きだとか。
しかし、ドラマではあまりそのエピソードは出てきません。
事実はこれくらいで、あとは物語です。
まひろのことはすべてそうなんですが、創造の話です。
この頃まひろが中宮に出仕したというのは本当なんでしょうかね。
出仕ではなく定子、なぜか一条天皇に面会しただけなのかな。
これがきっかけとなってお父さんの国司就任が決定するんですから、あったのかもしれません。
だけど、面白い展開です。
長徳の変が済むと、越前赴任の話に進むようです。