【実況と感想】渋沢栄一 NHK大河『青天を衝け』36回「栄一と千代」
2021年11月21日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『青天を衝け』36回「栄一と千代」を視聴しました。
-----はじまる前に---------
物価が上がってきましたね。
お菓子を買い続けていると、物価上昇の影響がよくわかります。
昔は値段据え置きで量を減らす作戦だったのですが、最近は耐えきれず値段も上がっているようです。
我々消費者も薄々感づいていた実質値上がりが店頭価格にも跳ね返ってきたのですから深刻のようです。
お菓子の量も減らすしかないなあ・・・
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■プロローグ
渋沢は、三菱に対抗するため、合本組織・東京風帆船会社を設立します。
弥太郎は、風帆船というのは渋沢君のはかりごとだと悪だくみを大隈に入れ知恵します。
「風船玉のように萎めちゃる、ワハッハハ」
・栄一宅では
喜作が栄一を訪ねて飛び込んできました。
銀行がうまく行かず、栄一が首をくくったと新聞で広がります。
栄一は生きており、無事です。
五代友厚は、岩崎が風帆船会社の悪いことを言いふらしている、大隈もよく思っていません。
郵便汽船三菱会社と組んで商社を作ってくれと弥太郎は考えます。
三菱は国家の使命に徹してやろう、と覚悟を決めます。
・東京養育院では、財政難に陥っていました。
東京府会で沼間守一は救済に反対します。
国が一番守らねばならないのは人だ、と救済は必要と栄一は主張します。
東京風帆船会社は開設できませんでした。
栄一の考えは理想ばかりのおとぎ話だ、力ずくで引っ張らんと国の将来はない、という岩崎の言葉を思い出します。
---曲---
■こんばんは徳川家康です
今日も出番なしでした、残念。
■うたの縁談
伊達家旧臣の家柄で東大法学教授・穂積陳重との縁談を伊達宗城が持ってきました。
うた/小野莉奈と穂積陳重/田村健太郎が二人で話しています。
うたが一人で喋っていると、栄一は心配そうです。
楽しそうでないかい、と栄一と千代は安心します。
■政府では
五代は御用商人であり、北海道開拓使の不当払い下げの記事が新聞に出ます。
井上と伊藤は、大隈がこれからじゃまになると画策します。
大隈邸を夜中に訪れる伊藤、「臨時の御前会議が開かれる、黙って辞表をお出しください」、と大隈重信は政府を追い出されました。
明治14年の政変です。
新聞が書き立てていることはデタラメばかり、世間が関心あるのは興味本位の話だけ、と栄一。
五代友厚は、大隈さんが叩かれるだけ、また別のことをすれば良い、と反論しません。
岩崎と栄一は日本を変えるという欲深さの点で似ている、と五代はいいます。
井上は三菱に対抗できる会社を作るといいます。
資本金600万円で新たな新会社を作ることになりました。
大隈は政党を作ろうしています。
■栄一宅
井上武子と末子が千代とうたの元にやってきました。
うた(歌子)の結婚が決まり、披露宴では政治家を一切呼ばないと栄一らしい、と語り合います。
その春、歌子は穂積と結婚しました。
今の俺は正しいと思うことをしたいがために、正しいかどうかもわからねえほうに向かう、汚い大人になっちまった、と千代に語ります。
若い二人は羨ましいと嘆きます。
千代は、栄一は昔から欲深いと肯定します。
幼い頃に見た夢のことを覚えているか問います。
夢の通り堂々とお仕事をなさっているではありませんか。
心はその頃からずっと変わっていない、父母も褒めてくれます、と千代は励まします。
穂積歌子 Wikipedia
■千代倒れる
穂積は牛乳を勧めますが、千代は鼻を摘んで飲み、飲めないことはないといいます。
牛乳を初めて飲む渋沢一家です。
千代の様子が変です。
千代は病に倒れました。
医者の診断はコレラです。
病に伏せる千代に栄一は声をかけますが、反応しません。
■千代の容態
家族は隔離され千代の部屋に入ることもできません。
栄一「欲も捨てる。お前さえいればどんなこともする」
千代「生きてください。あなたの道を・・・」
栄一に掴まれた手が離れていきます。
置いてかないでくれ、という栄一の願いも虚しく、千代は永眠しました。
家族は感染の危険があるため、臨終にも立ち会えませんでした。
尾高惇忠も千代の死後駆けつけます。
「なぜかっ様が亡くならなければならないのですか?」
歌子は号泣します。
千代 Wikipedia
----つづく----
次回は第37回「栄一、あがく」
■大河ドラマ紀行
東京都健康長寿医療センターは養育院の流れをくむ医療施設です。
栄一ゆかりの品が飾られています。
千代は度々養育院を訪れていました。
歌子の詩集「ははその落葉」にはそのことが記されています。
明治15年にコレラで死んだ千代、今は谷中霊園に眠っています。
■感想
かなり省略された明治十四年の政変ですが、憲法にも関わる重要な出来事だったようです。
ドイツ憲法とイギリス憲法どちらを採用するのかです。
当初は伊藤博文も大隈追放には消極的だったようで、開拓使官有物払下げ事件をきっかけに伊藤博文も大隈追放に賛同することになったようです。
大隈重信の権力集中を危惧した伊藤博文、井上馨一派が大隈を追い出しますが、慶應の福沢諭吉も大隈重信と同じ自由民権派ということで下野することになりました。
三井に慶應出身者が多いのもこの政変が原因だったとか。
さて、栄一の先妻・千代が亡くなりました。
流行り病コレラですから、如何に突然だったかがわかります。
享年42歳、孫の顔を見ること無く永眠しました。
ほぼ主役の千代・橋本愛さんのリアルでの登場も終わりです。
晴天を衝けも残り五回となり、どう終焉を迎えるのかしっかり見届けましょう。