私たちの第一楽章
私たちも死の間際の時に
あるいは肉体の外に出てから
この人生の諸事を綴ることになる
無限の白い紙に
一日一日一時間一分一秒
無言で差してくる朝日が
こんなに語りかけてくれていたなんて
家や道や犬や猫や
鳥たちや夜空の星たちが
私たちに気づかせようと私たちの為に
壮大なシンフォニーを日々演奏してくれていたなんて
行く先は海岸線もう戻れない
行く先には断頭台残された時間に
私たちは輪廻の力をぶつけ
ありったけの思いを込めて歌わなければならない
最期のステップを
死後記す
私たちの第一楽章を
作曲しよう
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