量子精神学の曙光9. ユングの夢分析の世界に入ってゆく9. (C.G.ユング著、"パウリの夢"、参照。)
(1936年、ベイリー島セミナー、第一講より。)
"さてここで彼(パウリ)は声を耳にします。やはり周囲の活性化の兆候です。聞いた事のない声です。…強い威厳を備えている、この声はいつでも夢の終わりに現れて、まるで、これはそういうものですと、言っているかのようでした。…それは権威の声だったのです。…彼が聞いた事のないこの声は、まず父親のもとを離れなくてはならない、と言います。つまり彼が父親のもとを離れるまでは、この活気づいた周囲すなわち集合的無意識を扱うところに至らないのです。…彼は父親に固執していました。この父親とは、彼の科学的視点です。…こうした合理的な考えを称えている限り、集合的無意識に対処する事はできません。彼は合理的で科学的な姿勢を身につけていますが、絶対的な事実に対処する為に、その態度を手放さなくてはならないのです。(✷‿✷)心のフォルム、精神の鋳型を変容させて、高い次元の量子場に参入する為には、まず夢見により自分の内なる量子場を説得し、納得させなければならない、ということです。いつも漠然と無為に過ごす時間の中に、自分自身の無意識に名前をつけて、夢見を操る為に最も有効なのは、対話の継続と思われます。
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