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借りられなかった本を借りにまた40キロ春の大気に誘われ4.

はーっ、やっと借りられたか。何か問答無用で、春のエネルギーに動かされた感じだ。とにかく動け!という掻痒感。あまり考えないで、風に任せよと、春公爵が背を押してくれている。

図書館内を逍遥しつつ、膨大な書籍群は放射線を出していると感じる。背表紙を見、好みの作家名を探しながら、一冊一冊の本からは霊的WEBが作家の意識につながっている。だから作家が他界してその意識エネルギーが絶たれると、なかなかその作家の本は読まれなくなる、売れなくなると感じる。作家の死後も変わらない世界、エネルギー、量子場を持ち続ける本は古典になる。 

本とはそれほどのものだ。電子書籍やゲームまたメタバースとは違う。きちんとこの物質世界、霊的世界への通路を紙は持っている。AIが人間を超える特異点(シンギュラリティ)がどうのこうの始まっているが、それは宇宙的量子場の一つの完成系である、人間の霊性喪失と同じだ。ロボットや量子コンピュータが霊魂を持っているか?宿らせることができるか?真面目に考えようとする人は、すでに……

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