#61. ネイティブの英語レベルは?アメリカ人がTOEICを受けたら何点?
(テーマ)ネイティブの英語力
TOEICやTOEFLは英語が母国語でない
ノンネイティブのための英語試験である。
その試験をネイティブが受けると
どれくらいのスコアなのだろうか?
【 TOEICを受けたら? 】
まずは、
日本の英会話学校で英語を教えている
ネイティブスピーカーが
TOEICを受けた結果がある。
平均950点であった。
このことから何がわかるだろうか?
まず、
ネイティブだから満点ではないということだ。
先程の結果では、
895点のネイティブスピーカーもいた。
かといって、
900点に満たないネイティブだと
英語をあまり話せないとか、
そんなことはない。
めちゃくちゃ良く英語を話せるのだ!
( 当たり前だが )
同じ895点であれば
日本人よりネイティブスピーカーのほうが
はるかにスピーキング能力は高いし、
このネイティブはアメリカで
普通に会社に入って仕事をしても
英語では困らないだろう。
なので、
スコアや試験でその人の持っている
能力すべてがわかるわけではない。
TOEICはよくできたテストではあるが、
限界があるのはどの試験も同じである。
ただ、
ネイティブレベルを目指すといった時には、
950点くらいが目安かもしれない。
実際は、
TOEIC800点くらいでアメリカで普通に
英語で仕事をしている日本人もいるし、
TOEICスコアはそれほど高くない人や
試験自体受けたことがない人でも
特に問題なく働いている。
もちろん要求される英語力は
職種によって違う。
( 人とあまり話す必要のない仕事もある )
スコアを取ったらより実践的な
コミュニケーションをやっても良いと思うし、
最初からコミュニケーション能力を
つける方法もあるし、
好きなほうでやればいいのである。
ただ、会社などで英語を使って仕事をしたり、
アメリカやイギリスなどで働くという場合は
よりコミュニケーション力を想定した
学習をしておけば海外の現場では役立つだろう。
【 TOEFLを受けたら? 】
では、
アメリカなど海外の大学に入るための英語試験
TOEFLをネイティブが受けたら何点だろうか?
CBT-TOEFLのデータであるが、
平均280点(満点300点)というのがある。
(iBTなら114点〜115点ほど)
リスニングは平均28点(満点30)だ。
TOEICのリスニングであれば
ネイティブはたいてい満点を取るが、
TOEFLのリスニングだとそうはいかない。
その理由は、
日本語の場合を考えればわかりやすい。
たとえば、
日本のラジオやテレビのコマーシャルには
スーパーの安売りのお知らせや
ガリガリ君の新商品の紹介などがあるが、
そういうのは聞いていても
そうむずかしいとは思わない。
「こんどのガリガリ君は
青リンゴの青春の味だよ~ん」
なんていうCMがあったとしても
日本語なので聞き取れる。
しかし、
心理学や哲学、地質学などの講義を聞いて、
「さあ、どんな内容でしたか?」
と聞かれれば、たとえ日本語であっても
理解しにくいものだ。
同じように、
アメリカ人やイギリス人の
ネイティブスピーカーであっても
大学の講義にでるような内容を
聞いて答えるという
TOEFLのリスニングは
そこまでカンタンではないと言える。
またそもそもネイティブと言っても
勉強が好きな人もいれば
そうでない人もいるので、
哲学などの話しは、
たとえ母国語でも聞きたくないかもしれない。
【 日本人とTOEICスコア 】
ネイティブのTOEICスコアは
だいたい950点ほどなのはわかったが、
日本人で950点以上とるのはどんな人なのか?
ざっくりだが、次のようになる。
(1)帰国子女 (2)優等生 (3)オタク系
それぞれの特徴と英語マスター方法は、
(1)「帰国子女」は子供の頃に海外で生活し
24時間「英語漬け」で英語を身につける。
(2)「優等生」は偏差値の高い大学、
大学院合格者で「勉強漬け」の方法になる。
(3)「オタク系」はTOEICを何十回
何百回と受験し「TOEIC 漬け」となる。
優等生でTOEICオタク系になる場合もあるが、
帰国子女はオタク系になることは稀。
(1)帰国子女(2)優等生(3)オタク系とも
共通しているのは、
◎ 教科書での勉強ができる。
◎ 大卒など高学歴、高偏差値が多い。
◎ 10代でかなり高い英語力を持っていた。
つまり、このような人たちは
学生の時にすでに英語力をつけているので
TOEICの形式に慣れれば高スコアは取りやすい。
一方、勉強が好きとは言えない、
受験に興味がそれほどない普通の大人は
彼ら彼女らのように勉強するのは
むずかしいと言える。
「なぜむずかしいか?」というと、
「帰国子女」をマネようとしても
すでに40過ぎのオジサンだと
すでに「子女」ではないし、
来週から海外で暮らすわけにもいかない。
「優等生」をマネようにも
学生の時に偏差値が40前後で
勉強が好きでもなかったのだから
今さら偏差値70だった人のように
1日何時間も勉強するのも無理がある。
( やったことないんだから )
おまけに、
受験料8000円ほどの金があれば
「飲み代にまわしたい」
「焼肉を食べたい」
「日帰りのバスツアーもいいな」と
つい思ってしまうような
試験が好きでない人は
(自分も人のことは言えないが)
「オタク系」の人のように
TOEICを何度も受け続ける
気力、情熱、金は持ち合わせてないであろう。
なので、
「英語漬け」「勉強漬け」「TOEIC漬け」
この3つの勉強方法は
英語力がすでにある人には良いが、
学校や大学受験の英語も
「あんまりわかりませ〜ん」という人には
大変だと言える。
TOEICは大学受験の英語がわかるくらいの
英語力がないと難しいのだ。
なので、学校英語が苦手な人は
まずは自分に合う好きなことで
TOEICを受験できるだけの
「英語力」をつけるほうが良い。
たとえば、
教科書で勉強できないなら趣味を使うと良い。
好きな洋楽、洋画、洋書も英語には違いないし、
野球好きならメジャーリーグを観る、
料理好きなら外国の料理番組を動画で観るなど
自分の好きなことで英語力をつける
「娯楽漬け」の学習がいいだろう。
そうやって英語力をつけ
英語アレルギーが少なくなったら、
「英語漬け」「勉強漬け」「TOEIC漬け」
もやれるかもしれない。
いつも言ってるが、
どの英語の学び方がいいとか悪いではない。
人それぞれなので、
好きなのをやれば良い。
自分らしく学ぶのが一番である♪
まとめ
ネイティブがTOEICやTOEFLを
受験しても必ずしも満点ではない。
これは、日本人が日本語検定1級や
大学受験の国語の試験で
満点が取れるかというとそうでもないし、
かといって全問正解でなくとも
日本の日常生活で困らないのと
似ているかもしれない。
「ネイティブも満点じゃないんだし」
と考えれば
試験でもちょっとは力みも少なくなり、
もうちょっと気楽にやれるのではなかろうか?
ネイティブの英語力というのは
スコアに出ない実践コミュニケーション力、
英語で働く、学ぶ、暮らす能力が
すごいのである。
最後までありがとう!
♠️ 追記:
「帰国子女」「優等生」「オタク系」でもない
偏差値30点台の中退の僕がTOEIC990点満点、
CBT-TOEFL293点(=iBT119点)を取り、
南カリフォルニアで起業できた学習記録を
書いた記事もよろしければどうぞ!
学校英語とは違うやり方の英語マスターですが、
英語は話せて英語資格もとれ海外でビジネスも
できました。参考になれば幸いです▼
最後まで読んでくださってありがとうございます。
それではまた!
Thank you for reading!
Have a good one!