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スポーツリノベーションを考えはじめた / 【アフターコロナのスポーツリノベーション】イベントレポ


2020年4月11日、つまり昨夜の21時から開催されたオンラインイベント、

「アフターコロナのスポーツイノベーション」に参加しました。

非常に濃密で、思考が(悩みも)深まる機会になりました。
純粋に、参加してよかった。そこでの心の動きを記録しておきます。

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イベント概要と参加の意思

メインでお話された方はこちら↓

長尾彰さん:ファシリテーター
Twitter:@AkiraNagao

星翔太さん:フットサル選手
Twitter:@shota_hoshi

西原雄一さん:プロジェクトマネージャー
Twitter:@nishi19

※プロフィール詳細は上のnoteか最下部へ


そしてグラフィックレコーディングをたなかけいこさんが担当。
Twitter:@sappa_doraemon

なぜこのイベントが開催されたのか
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、小中高校の休校、リモートワークの推奨、不要不急の外出の自粛など、様々な影響が広がっていますが、特に大きな打撃を受けたのが、スポーツや音楽を始めとするイベントの中止です。
(中略)
このイベントでは、事前に準備したトークテーマに対して、3人で語りつつ、「結局、この混乱のあと、僕らはスポーツで何をどう回復していけばいいのか?」について考えたいと思います。
(上記noteより引用)


メインスピーカーのうち2人がお知り合いだということもありましたが、僕自身、スポーツ界で仕事をし始めて1か月でこの状況になり、スポーツに関わってもう一段深く、そして俯瞰した思考とアクションを取っていきたいと思い、このイベントに参加しました。

参加者にもスポーツ界の内外の魅力的な方が多く、チャットや長尾さん・西原さんの展開で様々な方のお話が聴け、非常に有意義な時間になりました。


盛沢山すぎて細かい内容まではシェアできませんが、イベントを通して自分が感じたことを記録しておきます。

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▼トークテーマはこんな感じ

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スポーツ版”サイエンスコミュニケーター”という役割があるのかもしれない


「語弊を恐れずに言うと、いまこの状況で、アスリートってあんまり社会の役に立てていない感じがしちゃうよね」

「これから、どうやって価値を発揮していけばいいんだろうね」

といった話の流れから浮上した、「科学技術コミュニケーター」という方々のこと。

科学技術コミュニケーターは、科学技術の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立し、国民各層に科学技術の社会的重要さ、それを学ぶことの意義や楽しさを効果的に伝達する役割を果たせる人です。
(北海道大学の科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)公式サイトより引用)

科学の専門家として、社会と科学技術をつなぎ価値を伝達するひと。

それが科学技術コミュニケーター(科学コミュニケーター、サイエンスコミュニケーター)です。


1か月ほど前まで研究学園都市のあるつくば市に住んでいたこともあり、科学者、そしてまさにサイエンスコミュニケーターと呼ばれる方が知り合いにいます。

この新型コロナウイルスの影響で目まぐるしく変わる状況の中で、より一層その価値が見出されています。

特に僕は、教育の領域での活躍を見聞きすることが多いです。


▲まさに「科学技術の社会的重要さ、それを学ぶことの意義や楽しさを効果的に伝達する役割を果たせる」ひとたちの取り組み

※めっちゃ面白いです。(全員と知り合いのミラクルなのでは…)


ここで、「科学技術」を「スポーツ」に置き換えてみると、

「スポーツコミュニケーター」

スポーツコミュニケーターは、スポーツの専門家と一般市民との間で、スポーツをめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立し、国民各層に科学技術の社会的重要さ、それを学ぶことの意義や楽しさを効果的に伝達する役割を果たせる人です。

これは、きっと重要だ。

近い仕事をしてる方、きっといらっしゃると思うんですが、イベント内で少し出た話としては「コミュニケーションというものには重きがあまり置かれていない」「コンテンツ重視ですよね」といったことも。

「価値を伝える」ということを専門とするスポーツの専門家。

まさにその価値が変化していくであろうこの状況で求められる人材に違いなく、すごく可能性があると思います。僕自身、すごく興味がある。

▲西原さんの振り返りnoteでもスポーツコミュニケーターについて語られています。

 

価値という話だと、「スポーツに価値があるのか、アスリートに価値があるのか」という質問もありました。

その議論も非常に興味深かった。ここでは僕の感想を。


例えば、アート(芸術)には文化的価値があると思っています。

でもアートが概念であるとしたら、社会の人の目にそれは直接見えません。

なぜ僕がアートは素晴らしいといえるか。それは作品としてカタチにしてくれるアーティストがいるからです。

アーティストは、「アート」と「世の中」をその技術や感性で翻訳して伝えてくれているのではないしょうか。

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これはスポーツも同じで、スポーツの価値は競技を実際に行うアスリートやそれを支えるスタッフといった専門家がいて、社会に伝達されます。スポーツに関わる本人だって、自分自身によって価値を伝達されている(ということにしましょう)。

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だから、「スポーツの価値」はあって、それを社会に伝達する「アスリートの価値」もきっとある。それが僕の考えたことです。


そして、いま求められているかもしれない「スポーツコミュニケーター」は、専門家の中でもその関わりによって価値を増幅できる人なのかもしれません。

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書いていて思いましたが、そういう信念や使命感をもって活動しているスポーツや体育の専門家、一個人としても職種としてもありそうですね。

ただ、もっと価値が認められて良い。(これはサイエンスコミュニケーターもそうだと思う。)

今は勢いで書いているので、少し寝かせて、じっくり考えたいなあと思います。こういう人になりたいのかもしれない。



あなたが思う「スポーツの価値」ってなんですか?


先ほどの「スポーツとアスリートの価値」についての議論の中で、長尾さんからふと投げかけられた質問。

ちなみに長尾さんは、

といったことを話されていました。


僕がスポーツが好きなのは、

そのプレーや勝敗に一喜一憂したり、誰かを心から応援したりして、

・ひとがひとつになる=仲間ができる

・まち(地域)がつながる

・文化やストーリーの醸成と継承が起きる(そしてそれは教育=ひとづくりでもある)

ということがあって、

ここにはきっと、地域における祭りと広場の機能があると思っているのです。人が集って、繋がって、祈って、そしていつか懐かしくなるもの。
だからエモい。

このあたりの感覚は、地域スポーツにどっぷりと関わった大学生~大学院生の期間でインストールされたのだと思います。


しかし、これは従来のスポーツ界、スポーツ環境から考えているもの。ここから一気に社会の景色は変わっていて、その影響をスポーツ界は当然大きく受けます。


スポーツの価値を向上させる、といったことではなく、


アップデートしなくてはならない。


すなわち、イノベーションであり、

リノベーション。


これまでの描いてきたものを大事にしつつ、自ら塗りかえていくこと。

その必要性を最後の最後で強く気づかされました。

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また1か月後に

これから社会がどう変化して、スポーツへどんな影響が出るのか、しっかり見つめて、そして動き出すときにリーダーシップを発揮できるようにするためにどうするべきか、この期間にしっかりと思考を巡らせて行こうと思いました。

そのきっかけとして、非常にいい機会に出会えたと思います。


「次は1か月後くらいかな」

とのこと。

社会の状況もまた今とは異なっているであろう1か月後、少しでも自分の中の「スポーツの価値」、「アスリートの価値」をアップデートして迎えたいです。

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▼グラフィックレコーディング楽しみ…!



【追記】

2回目開催されました!




【パネリスト】
長尾彰氏:ファシリテーター
組織開発ファシリテーター。日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。
企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。
株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。
著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。
Twitter:@AkiraNagao

星翔太氏:フットサル選手

プロフットサル選手、名古屋オーシャンズ所属。株式会社アスラボ 代表取締役。 1985年、東京都生まれ。2004年、関東フットサルリーグのBOTSUWANA FC MEGURO(現フウガドールすみだ)に入団。2009年、Fリーグ・バルドラール浦安に移籍。同年、フットサル日本代表に選出される。2010年から2012年にかけてスペイン1部リーグ、カタール国内リーグでプレー。帰国後、バルドラール浦安に復帰し、活躍。2012年のFIFAフットサルW杯に日本代表として出場。2018年、Fリーグ・名古屋オーシャンズに移籍。現役フットサル選手として活動しながら、2017年に株式会社アスラボを設立。起業家としてアスリートの価値向上、日本のスポーツ界の変革に取り組んでいる。
Twitter:@shota_hoshi


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板谷隼(Hayabusa Itaya)
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