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まず、世界観をつくる。

あるクライアントに「ブランド ブック」をプレゼンした。

そのブランドの考え方や想い、ビジョンなどを伝えることで競合との差異化力をアピールするものだ。今後、そのブックに書いてあることは、いろんなところでコンテンツとして使えるし、営業トークの根幹になるものだ。
広告の仕事はつくり手の名前や顔を出さずに主役であるクライアント(商品)を黒子としてバックアップするのが役目だと思うが、こういうものを書くときは「イタコ」になったつもりであの社長なら(あの商品なら)何をどのようにいうかを想像しながら書く。降りてくる感覚である。
書くことで企業や商品の人格をつくっているとも言える。
今日ご提案したものはまだ一般にはお見せできないけど、クライアントには非常に喜んでいただいた。
こういう考え方(やり方も含めて)でブランドは持つ空気感なり思想の全体像をまずつくることでブランディングの表現も見えてくる。
いきなり何かのツールを単独でつくってもブランディングの方向は見えない。
まずトータルな空気感(しかもオリジナルな)をつくるとさまざまなところへ応用できるは汎用力があるかどうかも見えてくる。

こういうやり方に気づいたのは「冨美家」さんの仕事をはじめたときではないかな。そして「フットクリエイト」さんで確信を持った。

いま、今日のもふくめてあと2件ほど同じようなやり方に取り組んでいる。これは、コピーライターがまん中にいないとできない仕事ではないかなあ。最近は書く仕事も変化していてコンテンツの仕事が増えているが、メディアとしての広告は減っていても広告効果をいかにもたらすかということに目線が向いていないとできないんじゃないかなあ。だって、マス広告をやらなくても広告効果が欲しいからSNSに広告代りをやらせている時代だもん。そこんところを意識できていないと単なる発信に終わってしまう。
たとえ発信上手であったとしてもブランディングのように「永遠にing」を求めることはできないんじゃないかしら。
と、思う今日このごろであります。

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