アロハ通信#6 (2022年12月)
こんにちは。
ハワイ短歌会の書記を担当している関本なつと申します。書記の仕事は例会や役員会議の記録、機関誌「ふゆみどり」の編集補助、会員名簿の管理などが主です。
私の通っている成人学級の担任の先生の発案で絶滅危惧種の「モナークバタフライ」について調べることになりました。アメリカ本土のモナークバタフライは越冬のため、カナダ国境近くからメキシコまで南下し、春になると北上するという渡りをする蝶です。
ハワイのモナークバタフライは一年を通してハワイにいます。オレンジ、黄、黒、羽の先端には黒地に白い水玉模様があります。クラウンフラワーツリーのみに卵を産み付け、その葉と花を食べて蝶となります。この木はある種の毒を持っているので、鳥たちはこの葉を食べる芋虫は捕食しないのだそうです。
家の近くにクラウンフラワーツリーがありましたので、モナークバタフライの卵を探しましたが、見つからず、約7ミリぐらいの芋虫を見つけて虫かごで飼育をしてみました。芋虫は黄、黒、白の縞模様をしていて、3.5㎝ぐらいの大きさになると虫かごの天井にぶら下がってヒスイ色の蛹になります。
一週間ほどすると蛹がこげ茶色に変色し、羽化が始まります。10分もすると蝶の姿になり、羽が乾くのを待ちます。時々羽を広げて準備体操をしているように見えます。身体がすっかり乾燥して、羽が自由に動かせるようになると飛んでいきます。成蝶になるまで約40日~45日かかりました。卵から芋虫に変わるところと、芋虫がヒスイ色した蛹の皮に覆われる場面を見逃したのでいつか見てみたいと思っています。
餌となるクラウンツリーフラワーの木も増やしましょうということになり、枝を2本配布され、1本は4等分して挿し木に、もう一本は2等分して花瓶の水につけてみました。挿し木の方は枯れてしまいましたが、水にさした方は白い根が出てきたので地面に植える日を待っているところです。
シニアになって、昆虫の飼育をしてみて、最初は芋虫なんてと思っていましたが、毎日見ているとなんだか愛おしくなりました。
関本なつ