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容器コレクターは気遣いの人

著者:杏ワイルダー

ご近所さんと情報を交換したり、ときには愚痴や不安をシェアしたりする米国で人気のソーシャルネットワーク「Nextdoor」に、この一軒家に引っ越してきた4年ちょっと前から参加している。


「腕の良い大工さん探してます」

「愛犬がいなくなりました」

「空き巣に入られました」

「1寝室のアパートを探しています」


私はみなさんの投稿を眺める専門で、「クスッ」としたり、「かわいそう」と同情したり…


先日、ちょっと変わった投稿があった。

「買ってきた惣菜などが入っていたプラスチック容器が溜まりに溜まって、キッチンキャビネットを占領しています。みなさん、どうしていますか」


その投稿に「思い切って捨てなさい」とか「リサイクルしたら?」とか「食べ物をお裾分けするときに便利よ」などなどの返事があった。取っておく派も少なくなかった。


以前、かつての上司が、妻がタッパウェアみたいなプラスチック容器を捨てられずにいて、「もう、その多さは離婚を考えるレベル」と愚痴をこぼしていたっけ。

かくいう私も、かなりの量の容器を捨てずに取っている。来客があったときにお料理やデザートの残りを持ち帰ってもらったり、ご近所さんに何かをお裾分けしたりするときに、とても便利なのだ。

11月の感謝祭で友人を招いたときも、12月の半ばに仲良し3人で、わが家で忘年会を開いたときにも、私の容器コレクションが大活躍した。

こちら私のコレクション。

容器3

蓋付き、蓋なし、浅め、深め、大小さまざまな容器たち。なめ茸や紅しょうがの空き瓶は、そばつゆとかドレッシングを持ち帰ってもらうときに便利。


遊びに行くと、いつも帰るときにお料理の残りをいろいろ持たせてくれる叔母。聞けばやはり容器コレクターだった。このお正月に訪れたときに「写真撮っていい?」とたずねたら、嫌がりつつも、チョチョッと整頓してから撮らせてくれた。

容器2

叔母のコレクション。上の棚にもまだあるらしい。


「今年のお正月はお雑煮しか用意しない」と断言したら、仲良しの友だちが手作りのお節料理をお裾分けしてくれた。

容器1

彼女もきっと、容器コレクターに違いない。

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