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パズル熱、再燃!
著者:杏ワイルダー
12月は娘の誕生日があるので、クリスマスのギフトと合わせて「何を買おうか」で、ほぼ1カ月が過ぎていく気がする。
とりあえず、なんでも揃うアラモアナセンターに行って、散々悩んだ末にピアスを買って、カード専門店で誕生日カードを選んでいたら、レジ横の棚に素敵なパズルが並んでいた。
そういえば、数日前にスマホをどれだけ使ったかをご親切に教えてくれるスクリーンタイムの週間レポートが送られてきて、1日の平均使用時間が7時間ちょっととあって、あまりの多さに驚いて、深く反省した。そしてスマホを片時も離さない娘に、1日の使用時間を尋ねたら「来週から教えます」と逃げられた。確かに知らないほうが精神衛生上よろしいかもしれない。
そんなわけで、誕生日のプレゼントにパズルも買うことにした。「スマホを置いて、2人でいろんなことをおしゃべりしながら、毎日ちょっとずつやろう!」
われながら素晴らしいアイデアではないか!
まだ娘が生まれる前、20代のころにジグソーパズルにハマったときがあった。徐々に難易度を上げていき、2,000ピースぐらいの大きなサーフィンのパズルに挑んだときは、なにかに取り憑かれているように夢中になり、夫に怖がられてしまった。
完成後はパズル熱が一気に冷め、その後はコンピューターゲームのテトリスにハマった。フルタイムで働きながら、またしても取り憑かれたように毎晩遅くまで自己ベストの更新に挑んでしまい、廃人寸前のところで夫にゲームを取り上げられた。
それから約30年、コンピュータゲームもパズルもやらなくなった。一昨年だったか、わが家にホームステイしている学生さんに教えてもらいスマホのアプリゲーム「ホームスケイプ」をやり始めたら、これが面白くて…。また学生さんたちも「上手ですね」と褒めるもんだから、またしても夢中になり、睡眠時間5時間なんて日が続いた。しかし寄る年波には勝てぬ。テトリスのころとは体力、気力が明らかに違う。みんなに迷惑を掛ける前に、アプリを削除した。
閑話休題…
娘の誕生日、さっそくその夜に娘と一緒にパズルに取り掛かった。元パズプロ(そんなのいるか?)の私は、「まず外枠からはじめよう」「色別にピースを分けよう」とリーダーシップを発揮した。そして2人で黙々とピースを埋めていく。
毎日ちょっとずつ、娘と楽しくお喋りしながら、何日間かけてやろう…と思ったパズルは、その日のうちに完成してしまった。
時計を見たら午前2時をまわっていた。
カエルの子はカエル。
娘がパズルに夢中になってしまった。翌日、2人でアラモアナセンターの本屋さん「バーンズ&ノーブル」に行き、1,000ピースのパズルを購入した。
さすがにこれは時間がかかりそうだ。
相変わらず娘と2人で黙々と打ち込んでいる。まるで内職の仕事部屋のようだ。
ピースがうまいことはまると爽快な気分になる。調べたらパズルって、ストレスで疲労した脳に活力を与えるらしい。
ちなみに彼女へのクリスマスギフトもパズル。