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偶然の巡り会わせが自分の人生に彩りを与える@ロンドン一人旅

海外を旅すると、たくさんの出会いがあります。
これは人のこともあれば、出来事もあれば、そして場所もあります。


▶Baker Street.そこは世界最古の地下鉄駅

ロンドンを旅した時、とある地下鉄に出会いました。

「いや暗すぎだろぉぉおお!」

初手ツッコミを入れざるを得ないぐらい、どえらい光景の地下鉄駅を発見しました。

カメラの性能が良かったというのもあってか、ちょっと明るめに見えますが、奥はふつーに闇です。「実はここから妖怪がでてくるんだよ」と言われたら信じてしまうレベルの暗闇なのです。

(ここはほんとに大都市ロンドンの駅なのか……)

ところがこの駅、ただ妖怪が出そうな場所じゃなかったことを、この記事を書いている途中に知りました。ほんとはシンプルにとんでもない駅に行ってきたんだよ~って語るつもりだったんです。

どうやらそういう次元の駅ではなかったことに気付いたんです。

この駅の名は、Baker Street(ベイカーストリート)。
1863年に生まれた世界最古の地下鉄の最初の区間の駅の一つ。


「おいおい、トンでもねーところにふらっと立ち寄っちまったよ!」

状態です。

現地で筆者が思ったことと言えば、「なんじゃこの駅、くっそ雰囲気いいやんけ…」という程度の、いわば小学生並みの感想です。もっと雰囲気出る言葉思いつけよ自分。

まぁ僕のしょぼい感性はその辺に捨て置いて。

とにかくこのベイカーストリート駅は、壮大なロマンを感じさせるような作りをしています。

ゲートで使われている色遣いが、くすんだ茶色で、もうこの時点でロマン部門優勝の雰囲気を醸し出してます。
黒の背景に浮かんだ白い文字も、これまた優勝していきます。もう二冠達成しました。

柱や壁がブロックを積み上げたようなデザインで、これも優勝。
こんだけでもう三冠してるじゃん。

それでいて、プラットフォームはシンプル薄暗い。
日本の駅構内のあのビカビカ感が薄れるほど、圧倒的に暗い。

はいワールドカップロマン部門総合優勝が決まりました。おめでとうございます。


映画かドラマか、はたまたアニメか…まぁその辺の映像で使われていてもおかしくない雰囲気が漂っている光景です。感動で胸が震えちゃいますね。震えるほど筋肉ないけど。


実はこの駅に着いた時に、なにか感じるものはあったんですよね。
なんか他の駅と比べて異質な光景だな…と肌感覚で感じていたんです。。

そもそもロンドンが古い都市ってことはわかってはいたんですよ。
わかってはいたんですけど、それがまさかたまたま乗り継ぎのために来た駅が、世界最古の地下鉄うんぬんだったとはね。

今なら年末ジャンボ宝くじを買ったら3億円ぐらい当たりそうです。

そんなわけで、手当たり次第に写真を撮ってみたんですが、これが何のマークかわからないですけど、誰か詳しい人いたら教えてください笑

これもなんともなしに撮った一枚の鉄板。
って本当に今気付いたんですけど、この板に思いっきりこの駅のこと書いてあるじゃないですか!ほぼ無意識に写真撮ってたから意味わかってなかった…

一応英語を書き起こしてみますと…

THIS PLAQUE MARKS THE RESTORATION OF BAKER STREET STATION PLATFORMS 5&6
THE TWO PLATFORMS WERE PART OF THE WORLD'S FIRST UNDERGROUND RAILWAY WHICH OPENED IN 1863 BETWEEN
PADDINGTON AND FARRINGDON

▶日本語訳
このプレートは、ベーカー・ストリート駅5・6番ホームの修復を記念するものである。
この2つのホームは、1863年にパディントンとファリンドン間に開通した世界初の地下鉄道の一部だった。


なるほどなるほど、一度修復はしているんですね。
流石に1863年の形そのものをずっと維持しているわけでもないのですね。

ただそれにしたとしても、当時の雰囲気が十分伝わってくるような、そんな光景ですよね。

この文章を知るだけで、歴史の重みを感じます。


まぁそんな歴史ある駅に、極東から来た変な日本人がカメラ片手にうろうろしてるんですけど。

もう場違いすぎて意味不明すぎる笑。

▶巡り会わせの意味を考える

それにしても、こういう場面に遭遇できたことで思うことがあるんですよね。それは、この駅にこれたこと自体が、何かの巡り会わせなんじゃないかなーということ。


僕は別に意図的にこの駅に来たわけではありません。
たまたま次の目的地に向かうための乗り換えのために、この駅をチョイス下にすぎません。

ある意味で、都合のいい駅だったわけです。

当然、僕はここが歴史的価値のある場所とは全く知りません。でなきゃ、こうも驚きはしませんからね。

そこであらためて思うんです。
やはり旅は、できるだけ何も調べない、何も知らない方が、圧倒的に面白いということ。

その瞬間瞬間の運命の巡り会わせで、意図せず貴重な出来事に遭遇する。とんでもない発見をしてしまう。

予想できないことが起きる。しかも無限にです。

これこそが、僕が求めている旅の醍醐味なんだろうと思うのです。


いやはや、ただ気軽に記事を書くつもりが、とんでもないことに巻き込まれたようなそんな気分です。(もちろんいい意味で)


予定してる、計画している旅は確かにスムーズにいくかもしれません。
でもそれはある意味で、予定調和の、刺激の少ないものになってしまうように思います。

別にそれが悪いとは言いません。
ただ、旅の仕方にちょっとしたスパイスを加えれば、より刺激的なものに変わるように思います。

予想がつく甘口カレーを食べ続けるよりも、たまに安心できない、不安しかない辛さ。例えば一気に3辛にしてみるとか、本格インドカレー屋さんに行くとかで、今まで経験したことのない体験ができるはず。


だいじょうぶ、しにゃあせんですよ、ええ。


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