価値っていったいなんなんだ?建築現場で知ってしまった残酷な現実に頭を悩ました日
2025年1月7日大幅加筆修正
「価値っていったい全体なんなんだろーなー」
と思う瞬間が、ついさっきあったんです。
■ 価値について思うようになった事の発端
どうやら、我が家の前にマンションが建つようです。
しかも2つも。
その関係で、バカでかい音をたてながら、工事が行われています。
あと地面が揺れます。
もうね、何かの重機が動くたびに、僕が住んでるやっすいボロアパートがぐらぐらするんですよ。いつかこのアパート、工事の衝撃で潰れるんじゃねーか?と思わずにはいられない。
正直、酔ってきます。
時たまその衝撃が強い時があって、
「うおっ!じ、地震か!?い、いやこれは違うな…工事の衝撃だな…」
「うおぉぉぉっ!?また地震かっ!?…いやこれも違うみたいだ…また工事のやつか…」
そんな、おっかなびっくりな毎日を送っています。
さて。
このマンソン…じゃなかった、マンションは、おいくら万円かというと…
だいたい数千万円かららしい。
これを「たけぇええええ!」と感じるのか、「ふーむ、まぁまぁ安いな」と感じるかは、その人の需要にもよるのでしょうが。
個人的に感じるのは、「まぁやっぱり結構するよね」…という感想は持っていました。
そんなマンションの建設工事の音が続く中、ここ最近ふと感じることがあったんです。
それは「このマンションってどんぐらいの価値があるんだろう?」という疑問です。
■ マンションの価値ってなんだろう?
ひとえに、マンションの価値ってどんなものが挙げられますかね?
ざっと、内的要因と外的要因に分けて考えられますね。
具体的には、マンション自体の設備と、マンション外の周辺環境の利便性ってやつでしょうか。
内的要因は、居住性ですかね。
部屋が広い、部屋が多い、キッチンスペースが広い、お風呂とトイレが別、外の音を遮断してくれる、オートロック、都市ガス、etc…
ザックリ考えてこんな感じですかね。
外的要因だと…
駅から近い、病院がある、学校がある、スーパーがある、デパートがある、公園がある、道路が綺麗、ごみごみしていない、etc…
こんな感じでしょうか。
あーあとシンプルですが
マンションを持っていること自体が、価値ある一種のステータスですね。
とかく、マンションに住むということは、それだけの価値に囲まれているってことが分かります。
でもここで僕が気にしていること…それは
「マンションを建てなければ、価値あるものは生まれなかった…のは本当に正しいのか?」
ということです。
元々そこは、金網で囲まれてはいましたけど、ただののっぱらでした。
僕が住んでいるアパートから見下ろせるそれは、見通しの良い気持ちのいい空間だったんです。
ですが、ある時工事が始まります。
どかんどかんと音が鳴り響きます。
そして、時とともに、上へ上へと伸びていく工事。
これ、本当に価値あるものを生み出しているって言えるんでしょうかね?
僕には、
【価値の創出という考え方自体が嘘】
なんじゃないかと思うのです。
■ 価値あるものはこの世にはないのかもしれない
物事には、プラスの面とマイナスの面ってあるじゃないですか。
陰と陽という考え方でもいいんですけど。
今回はマンション建築なので、これをたとえに使いましょう。
まっ平らな地面があったとします。
そこからちょっとした小山を作りたいと思ったとしましょう。
そしたら、何をどうすれば小山を作ることができますか?
答えは簡単で、地面を掘って出た土を盛ればいいんです。
これで小山ができあがりました。
確かに山はできました。
平面よりちょっとだけ高さができた山です。
でも、すぐ横を見てみてください。
穴、ありますよね?
小山を作るための、盛り土を手に入れるために掘った穴です。
これを見て、何か感じる方がいらっしゃったら、つまりそういうことです!
この盛られた土は、どういう意味があるんでしょう。
【価値があるもの】と解釈すればいいんでしょうかね。
でもこの土は、穴を掘ったことででき上ったもの。
その結果、穴ができてしまってるわけです。
つまり、プラスの価値を生み出すために、マイナスの価値が生み出されてしまった。ってーわけです。
これは、本当に新たな価値の創出といえるのでしょうか。
■ 価値あるものを生み出すために、価値が消える
今住んでいるボロアパートは、ちょっとした高台のところに建っています。
なので、意外と見渡しが良いんですよね。
玄関を出たあと、すぐ左をみると、遠くの山並みまで見渡せるんです。
案外それが気持ちよかったんですよねぇ。
ところが、工事が進むにつれ、その景色がだんだんと見えなくなっていきました。
気付けば、左半分の景色は、完全に工事中のマンションで隠れてしまいました。そして同時に、空も狭くなっていきました。
これは、価値あるものを作ろうとした結果、その周辺にある価値を吸い上げているように見えませんか?
周りの価値を吸い上げて、そのマンションに集められていく。
僕にはそう見えるのです。
これを見た時、実は新たな価値の創出なんてのは嘘っぱちで、ただ単に
【価値というエネルギーの奪い合い】でしかないのかな、と思うのですよね。
■ 読まなくてもいいあとがき
完全なる持論を書かさせていただきました。
てへぺろ。
そもそもなんですが。
何かを生み出すということは、何かを失う。
質量保存の法則ってやつですね。
例えば…
お金を稼ぐってことは、誰かのお金がそこに注がれるだけのこと。
誰かが幸せになるってことは、そのまた一方では不幸せになる人がいるってこと。
なわけです。
そんな世界の中で、僕らは生きているんすよね。
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
今回の記事が面白かった、ためになったなぁと感じたら、ぜひスキボタン、フォローお願いします!コンテンツ制作の励みになります!