【26の失敗談】
疫病神からサービスマンを目指して
怠け者だったのでトラブル多数
会社では疫病神扱い
会社勤めをしていたころ、成績としても人付き合いとしてもガラリと変身した方々を見て、私も同じように「そちら側に行きたい」と強く思うようになりました。
それまでの自分は、あまり意識がなく、「どうせやってもだめ」という考えが何をするにしても頭をよぎって結果的に、自分にできることしかして来ませんでした。
もちろん、そんな考えでは仕事で結果が出ないのはもちろんのことでした。
それよりも新しく入ってきた人を見下したり、成績が上がった人をこき下ろしたり、悪い道に誘うため、怠け者にするために飲みに誘ったりしたりと.…
悪魔のような誘惑が自分の頭の中を完全に狂わせていってたのです。
本当に最低でした。
「お前やめろよ」
「いつまでこの会社にいるの?」
上司たちからずっとこう言われてました。
そんな中、会社の人間から総スカンを食らった後に、
「はぁ...そろそろこの会社も潮時か..でも新しい場所見つかるかなぁ…」
と更に消沈しました。
それからしばらくして、お客様の所に届け物をするために訪問した時に、
私「こんにちは...お届け物お持ちしました...」
精神的に参ってたのもあって私は挨拶と呼べないくらいの意気消沈した声でお客様に声をかけると、
「お!きたか!ほい!ごくろうさ~ん!!」
男性のお客様がそういって私が持って行った商品を受け取ってくれました。
その男性のところは喫茶店だったので、彼はマスターということになり、私は仕事で何度か訪問していたので、彼とは顔見知りでした。
でもその時のその男性の「ごくろうさ~ん!」という声に激しく心を打たれて温かみと優しさを感じた私は、その方のお店を後にしたあと、小道の植込みの陰に入ると、溢れる涙を抑えきれず、声をあげて泣き伏してしまいました。
そのことがあってから、会社のためにというよりはお客様のためにサービスマンを目指そう!と心の底から思えるようになりました。
それから他の人を観察し、結果を出していたり成功されてる方を数多く見ていると、
飲みに行く相手を選ぶ
アプローチブックを薄くする
逃げ道を作ってからアポを取るようにする
値引きしない
必要書類は常にカバンに入れる
自分の話より相手の話を聞くことを重視している
以上のことを率先してやってる先輩たちばかりでした。
何をすればいいかわからなかったので、とにかく彼らのマネをすることに終始しました。
すると徐々に周囲や上司の反応が変わり、抜群ではなかったですが成績も奮いだし、何より会社にいることが苦痛ではなくなったのです。
会社などは一日の時間の大部分をそこで過ごすので、ストレスやマイナス思考の原因となるのだけは極力避けたいものです。
ここでは私が過去にやっていた失敗談や勘違い談を述べていきます。
今の自分から見て「あのときの自分はああするべきだった」と言う部分を今の視点で修正したり、読んでくださった方に「ああ、これあるね」という共感を持ってもらって、私と同じ失敗をしないようにしていただけると幸いです。
第一印象が天国と地獄の分かれ目
あなたがイヤな営業マンやお店から物を買わないように、また好感を持たない人からの誘いに応じないように、相手も感じの悪い人とは話を進めたくないもの。
これはどこでも同じだと思います。
第一印象が良ければスムーズに事が運び、悪ければ進みにくくなります。
だんだんと印象が変わって行って、というケースもたしかにありますが、最初から悪く振る舞う理由は何もないはずです
出会いは活動において最も重要な要素です。
【失敗談1】下手な笑顔・誉め言葉を連発してた
おそらく気持ち悪がられますね
自分が言われてもあまり良い気はしないかと思います
センスに自信があるならいいけど.....
指導されたり、意識したことがあるかもしれませんが、笑顔はともかく何かをわざとらしく褒めるのは、センスがある人以外はおすすめできないです。
初対面でほめられるのと、友人からほめられるのでは相手の受け取り方や心象もだいぶ変わってきます。
センスのある方のマネをすればするほどドツボにハマっていく可能性が高いです。
私もほめまくったりしてましたが、ある時を境に言うのをやめました。
仕事であれ、出会いであれわざとらしく何かを褒めるのはあまり必要のない行動だと気づいたのです。
歯の浮くようなセリフはアニメの台詞に任せるようにしました。
いつもの自分のほうがうまくいく
笑顔をなくすのではなく、いつもの自然な感じを心掛けるほうが良いということです。
「うわぁ、かわいい」
「うわぁ、きれい」
などなど。
自然に良いと思ったり可愛いと思ったものに対しては誰しも自然な笑顔がこぼれるはずです。
「自然な笑顔か?作り笑いか」
相手にはしっかりわかってしまいます。
いつもの自分のまま接客したり、人と接したりする。
作り笑いをしたり、変な褒め言葉を言わないほうが間違いなくうまくいくようになります。
変えたこと ⇒あくまでも自然体で臨む
【失敗談2】ピントのズレた会話をしていた
相手の要望やピントを合わせた会話は大事です。
過去の私の営業や接客での事例です。
相手の事情は千差万別
自分の得意なところに差し掛かると、反射的にトークを活用してしまいがち。
誰しもそのような経験があると思います。
特に慣れてきたり、知識が増えてきたりするとより理論的になることもしばしばあります。
しかし、どの方に対しても事例の私のような会話やスタンスで接していればピンボケになってしまうので要注意です。
単世帯の方に二世帯住宅の話をしたり、和室を希望していないお客様に和室の続き間の話をしたり......
このあとも乗ってこないお客様に私はどんどんお客様のせいにするようになってました。
「なんで説明に乗ってこないんだよ、変な客だなぁ」
端から見ていればお気づきかと思いますが、ピンボケ接客をしていては売れる営業にはなれないし、人とのコミュニケーションでも成立は絶対にしないことがおわかりかと思います。
変えたこと ⇒ 状況・要望をまず確認するようになった
【失敗談3】無意味な質問は相手に嫌悪感を抱かせた
闇雲な質問が相手をカラに閉じ込める。
いい調子で話をしてくれてたのに、突然相手が怒ってしまう。
私「こんにちは」
お客様「.....................」
私はなんとか雑談などで警戒心を解こうとしました。
努力の甲斐あってなんとか、話をしてくれるようになりました。
そして次のような会話をしたのです。
その後お客様はまったく会話をしてくれなくなり、ほどなくしてお店から退店されました。
人間誰しも聞かれたくないこと、言いたくないことがある
相手やお客様の状況を確認することは本当に大切なのですが、そうかと言って闇雲に質問すればいいと言うものではありません。
そもそも、言いたくなったら相手の方から自然に話をしてくれるからです。
たとえばさきほどの私の質問の話ですが、
「お仕事は何をしてるのですか?」
割とよくする質問かもしれませんが、
お客様「おいおい、仕事の話なんかするなよ」
お客様「なんであんたに言わないといけないんだよ?」
と思う方も少なくないのです。
実際にこの事例があった私は勤めに出ている家族にこの事例のことを話して感想を聞いてみましたが、姉も同じ意見でした。
「なんで言わないとだめなの?って思うよ」
と姉は答えてくれました。
それ以来むやみにやたらと質問することはやめました。
このように当たり前に思ってる質問が足を引っ張っているってケースも少なくないのです。
相手によっては聞かれたくないこともある。
このような意識は大事です。
変えたこと ⇒やみくもに、一度に多く質問するのではなく徐々に核心に
【失敗談4】分厚いセールスブックで攻めた
ある研修を受け2日間使って作成したものをお客様との説明で使っていたのですが、これは写真などを切ったり貼ったりとページ数を稼いだものでした。
厚さはなんと5センチ。ただ単に分厚いブックが2冊できただけでした。
分厚いブックを持って来店したお客様の前に座ったのですが、今から考えると相手の顔が引いたように感じました。
そして夢中でまたもやみくもに説明を続けました。
そして一段落したところで、
「とりあえずわかりました。また来ますね」
お客様はそそくさとその場をあとにしたのです。
私「またか..........」
しかし、当時の私はそのブックと嵐のような自分本意な説明がお客様を遠ざけていたことには気づいてませんでした。
要注意!をしなければならない
意識が変わったあとの私はとにかく自分のことをしながら、少しでもヒマができると周囲の人たちの所作を見るのがいつの間にか癖になってました。
そのとき、別の社員が分厚いセールスブックを使って説明しているのを見て、お客様の顔がひきつったように見えたのです。
私「う~ん、これはちょっと変えないといけない資料かも...」
何事にも順序がある
ある日他の社員の所作を見た私は「あれじゃあやっぱり相手はびびるか」と思い、今まで作ったものから不必要に増やした部分を削除して、クリアファイルのような形に作り直したカタログに変えました。
初対面は薄め、打ち解けてきたら厚め、というスタンスに変えました。
営業でなくてもいきなり会った相手にいろいろ質問したり、自分の話をマシンガンのようにすれば間違いなくひんしゅくを買います。
これは異性との出会いやプライベートで知り合った人たち相手でも同じで、
出会ってすぐに連絡先交換を申し入れても、相手は二の足を踏んだり、距離を空けられてしまう可能性が高いのと同じでしょう。
それから私は1センチにも満たないもので説明を入るようにしました。
変えたこと ⇒初対面は薄め、打ち解けてきたら厚め
【失敗談5】相手を把握することをしなかった
以前に知り合った人と再び再会したときのこと……..
一般的に言って、自分の子供に興味を持ってくれない人には親近感を持ってはくれないです。
しかも、女の子を男の子に間違えている
相手からしたらこれほど不快なことはないです。
その後、ちらほらと話はしたのですが、どうも盛り上がらない。
相手との溝は深まるばかりでした。
そしてこの方から再度連絡が来ることはありませんでした。
もしかしたら失望させたかも….
相手から連絡がくるということは、相手は自分に興味や好奇心を持ってるということです。
関心のない相手とはあなたも連絡しないでしょう。
私に連絡をわざわざくれたということは、相手方は私と再度コンタクトを取りたかったということです。
それを私が事例のような態度を取ってしまったことでより相手を失望させた可能性はかなりあります。
初対面で相手をガッカリさせるより、一度会ったあとの再会で相手をガッカリさせるほうが失望の度合いはより高くなります。
このような思いを二度と人にさせないよう私は方法を変えました。
相手のプロフをチェックし、復習し、更に用意する
過去の自分の最大の問題は「相手に関心を持たなかった」ということです。
それからしばらくして別の方と再会したときのこと。
また私はその方のことをほとんど覚えてなかったのですが、その方は私のことをいろいろ知ってました。
私の趣味のラーメンの食べ歩きや好きなゲームの名前などなど。
そこで私は、
「どうしてそんなに覚えているのですか?」と聞いてみた。
すると私がその方に渡した名刺を見せてくれて、よく見てみると私がその方に話したことが書かれていました。
「ラーメン、〇〇のゲーム、ドラクエにハマってる」などなど。
そして私だけでなく、再会しそうな方のことを再度チェックしておいたというのです。
あたかも昨日会ったかのように振る舞う
もしかしたら経験があるかもしれませんが、以前話した店員さんが自分の名前を憶えていなかった、あるいはよく行くお店なのに、急に「お名前なんでしたっけ?」と聞かれるケース。
あまり気分のいいものはありませんよね
私自身ももう答える気がなくなったので、
「いや、名前なんかどうでもいいじゃないですか」
と投げやりに返したことがあります。
営業でなくても、知り合った方々の情報をメモする
いただいた名刺の裏でもいいし、自分で小さなメモを作るならそれでもOKです。
そのメモを見れば、再びお会いしたときも思い出せる。
人は自分に興味をもってくれるとうれしいもの。
小さなことのように思えますが、それが大きな違いとなること間違いなしです。
変えたこと ⇒ メモと予習で相手を把握する
【失敗談6】見込みがないとわかれば態度を変えた
長年よくやってきた会話例をここでひとつ。
正直気づくのが時間がかかり、気づくまでずっとやってきた会話例をご紹介します
見込みがなければさようなら
過去の事例の私は、いきなり仕事や恋愛の話をしていたのですが、それは今から考えるといかがなものだろう?と思います。
少し気に入った異性と出会うと、付き合ったり次があること前提で会話をしたり、
仕事で出会った人には売り込みまくったりと…..。
今から考えると恥ずかしいです。
しかし、一番の問題点は見込み客になりそうにないとわかった途端、態度を変えることでした。
態度を変えることは、どのことにおいても一番信用されない行動だと思います。
見込みがありそうなら売り込み臭さを全開にしてしつこくフォローし、見込みがないとわかれば、さようなら。
まさに手のひら返しばかりを繰り返していました。
売らないといけない
この異性と仲良くしたい
確かにそういう感情を持つのは当たり前なのですが、それでも自分のことは一旦横に置いておいて、相手の事を考えて物事を進めないといけないと場合も多いです。
相手は常に冷静な目で見ている
以前に時計を買いに行った時のこと….
私はいくつかの時計をケースから出してもらっていました。
店員の方は知識も豊富で、対応も素晴らしい。
しかし予算もかなりオーバーしていたので、なかなか決められずにいました。
私は考えたあげく、
「すみません、もう少し考えてまた来ても良いですか?」
その途端、店員さんから笑顔が消えた。
「そうですか。わかりました」
そそくさと時計をケースにしまい、その場から去っていた。
それまでの対応があまりによかっただけに、その差にガッカリしたものです。
おそらくその後そのお店で買うことはないでしょう。
見込み度の高いお客様と出会った時は、誰でも愛想よく丁寧に対応できるものです。
しかし、見込み度が低いお客様や購入を断られた場合はどうでしょう?
自分でも気が付かないうちに態度を180度変えていることはありませんか?
お客様でも誰でも、断る方は気を使っています。
だからこそ、そんなときには「最高の笑顔」で接するようにしました。
異性とお客様は追えば追うほど逃げていきます!
変えたこと ⇒ 断られたときこそ最高の笑顔で別れる
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