非時香菓の非愚
(ほぼ)毎日更新で短文をアップロードしていた時期がある。
2000年代の前半。
終了したブログサービスを利用しており、バックアップは残していない。
一度インターネット上に載せたものは消えない、というが
よほど努力して探さないと見つからないのであれば、消えた、と言って差し支えないと思う。
ハンドルネームも変わっているから、今のわたしとそのウェブサイトを結び付けるものはほとんど無い。
ブログタイトルは ときじくのかくのこのみ という名前だった。
ハンドルネームはHigだったかな、たぶん。
何度か触れているので繰り返しとなるが、わたしはやりたいことごとに名前を変える。
いわばハンドルネームまで自分の作品、という側面がある。
わたしの書く文章、とりわけオリジナルのいわゆる『一次創作』は短いものが多い。
その最たるものが筆名かもしれない。
名乗りを選ぶことは、作品ゼロ文字の創作だ。
ということでいくつか紹介してみようか、と思う。
これは #自己紹介 であると同時に #私の作品紹介 だ。
雨樋カンナ
……上記の通り。ニックネーム自体は高校時代いろんな知人が使っていたけれど、未だに自分を「まどんな」と呼ぶのは彼女だけだ。高校時代の友人と会うことが滅多にないだけで、会えばまた呼ばれるのかもしれないけれど。
渡辺ラウル らう
元々は「ラウル」ではなく「らをら」または「らうーら」だった。
おそらく最も長い時間名乗っている名前だ。
兄(だということにしている、戸籍上は他人のひと)のハンドルネームをカエサル式暗号のような形でずらしただけ。
お兄ちゃんは日記のような、エッセイ集のようなウェブサイトを持っていた。それに倣ってブログを書いたり掲示板で遊んだりするときに使い始めた。
由来となった「兄」ではない「兄」とオンラインで兄妹としてコミュニケーションをとっていた時期があるので、らうーらを昔から知っている人間がここを読むと混乱するかもしれない。ポケモン好きのa兄ではなく、倫理好きのl兄です。
Laughing Out Loudは後付けです。「らうーら」が長いから縮めて「らうる」「らう」になっただけ。
でもせっかく「Laughing Out Loud」と同じ音になるなら、日本語でも揃えようかしらと思って、渡辺姓をつけてみた。頭文字で「わら」。
絵虎
夜遊び用の名前です。
つかまりたくない、つかまってたまるか、という決意表明のような名乗り。
一休さんは知ってるでしょ。夜な夜なイタズラする架空の悪い子ちゃん。
あと「えっちゃん」と呼ばれるのが好きなので、そうなるように。
(上述のl兄が時折わたしをそう呼ぶのでした)
榎本春介
其角が好き。
宝井より榎本の方が語感が好み。
性別を想像させるような名前が可愛いと思った。
それまで女性的だと思われる名前が多かったので、男性らしい名前も使ってみようと思った。
結句「えとすけ」に縮めて使うことが多く、あまり男性日本名っぽくなくなってしまっているのだけれども。
知広
「榎本春介」と同時期。
男性名と女性名、という括りを可愛らしいなぁと思うと同時に
それらに含まれない中性・無性ではなく
どちらとも読める名前という存在も魅力的だなぁと感じていた。
だからこれは知広であり、同時に知広。
チヒロと名乗る場面ではちーちゃん、と呼ばれることが多い。
トモヒロに対して愛称が付いたことはないな。
ともくん、とかありそうなものなのだけれど。
阿部玲司
某俳句同人誌へ投句する際
どうやら苗字+名前の方が紙面のおさまりがよいらしいと聞いたので
それまで使っていた俳号ではないものを入力しました。
このころDeviantArtをうろつくのが楽しくて
deviantによくいるaverageって変で面白いな~と思った、それがメイン。
あとは幾許かの願いです。わたしは逸脱したくない。
緑柑
李白も桃青も好き。
李が白、桃が青、柑なら緑かな。早生みかん美味しい。
好きなものが名前だとテンション上がる。
上述「阿部玲司」を使う前は俳諧用としていました。
おまけ
トトキ
これはハンドルネームではなく、プレイヤーネーム。
先日、ポケモンをプレイし始めました。スカーレット。
今までは友人や親族のデータを触らせてもらう形だったので、
自分自身で進めるポケモン本編は人生初だ。
メインの登場人物が植物の名前だという知識はあったため
せっかくなら自分のキャラクタもそれに則って命名しようと考えた。
「トトキ」というとツリガネニンジンなのだけれど、
イメージはツリガネニンジンではなく「オカトトキ」で桔梗。
好きな武将が明智光秀なので。
見返りはないよ。ただあなたが優しいだけ。