飯野 羽々香
私はずっと以前、小さな六角柱型の香水壜を持っていた。 澄んだ琥珀色のそれは、大人びた香りの液体をたっぷりと含んだ、美しくも脆い、私の宝物だった。 何年前のことだろう。ともすれば学生の頃か。 それは私が買ったのではなかった気がする。 まだ若かった私は、香水などという美しくも妖しい逸品をきちんと選ぶ自信も無ければ、うまく身につける自信もなかったのだ。 たしかその香水は、結局あまり使わずに誰かに譲ってしまった。 やはり私は、香水などという高貴なものを扱いきれるほど大人ではな
はじめまして。 飯野 羽々香(いいの・はうか)と申します。 わたしは、何かを考えることが好きな人間です。 創作の経験はほぼありません。 が、常々やってみたいと思っていました。 なので、今日からなんとなく始めてみます。 なんとなくなので、書きたいときに書いて投稿します。 つまりとても不定期です。 みなさんも是非、なんとなく読んでみたいときに読んでみてください。 また、おはなしを考えはじめるときに、「ランダム単語ガチャ」さんや「kakidashi」さんなどのWebサー