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BLAME!を観てきた

今年はサイバーパンク関連のニュースが多い。ということで、劇場版BLAME!を観てきた。なかなか良かったので以下ネタバレ込みの感想。うまくまとまらないので箇条書きで失礼します。基本的にべた褒めです。

ちなみに原作は未読。ただ蛇足だが、横浜駅SFは全編読んでいたので、ははあなるほどこれが、という感じであった。本来順序逆ですよね、これ。

ところで当日の朝早くにインターネットでチケットをとったのだが、かなり広いシアターだったにもかかわらず10席足らずしか空いておらず、前から二列目の端から4番目というところで観たのでちょっと疲れた。
閑話休題。以下本題です。

・とにかく気持ちが良い。ここはこのアングルだよね!ここはこの音だよね!というのが全部叶えられている。構図やらカメラワークやらがとにかく素晴らしい。あと音楽とてもよいですね。

・Netflixでも配信しているらしいが、音圧でびりびりくる環境で観た方が絶対いいと思う。あれは。

・霧亥にだいぶやられてしまった。なんというか、「美しい男」なのだ。彼は。もともと「男/女」という二分法は不当なものだと思っているので、私はキャラクターを指して「男/女」というタームを使うことを意図的に避けているのだが、どうしても「美しい男」だった。「カッコいい」でも「イケメン」でもなく、「人間」でも「存在」でもなく、ただただ「美しい男」だった。死守してきたイデオロギーをぶっちぎってきた。深層心理に訴求する何かがあったんでしょうか。
眉間と目の下の距離のバランスだとか、胴体と足の長さのバランスだとか、胴回りの曲線(ウエストライン、ではない)がツボにはまってしかたなく最近は暇さえあれば「劇場版 霧亥」でGoogle検索している。どうした私。

・あと、霧亥が私の中のマスラダ観にかなりの精度で合致したので、私の中のマスラダ・カイは櫻井ボイスなのだということが発覚。ただ、私はマスラダのことを前述のような「美しい男」概念の顕現だとは思っていないので、よくわからない。

・キャラクターの造形がたまらない。私は人間の形状というのは、もともと四足歩行だったものを無理くり二足歩行にしている時点でバグというか不正だと思っているきらいがあり、そこへ行くとシボさんのおみ足なんかはそういった部分のデバッグ具合が最高ですね(あれがより高性能・高効率なものかどうかはおいておく)。

・逆パターンとして、駆除系セーフガードのデザインのグロテクスさが絶妙だった。人間は人間のフォルムから外れたものを本能的に忌避するのだそうだが、人間をベースにしながら可能な限り人間から乖離した形状と動作にしてくることでこいつ気持ち悪いぞ、と確実に思わしめることに成功しているのだなあ、あれは。

・ED、angelaなんですね。Shangri-la等の激しい曲調のイメージが強かったので、かなり洒脱というかミニマルになっていて驚いた。iTunesで購入した。

そんなところです。いやーBlu-ray欲しいな。主に霧亥を鑑賞したい。

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