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ロコ・ソラーレ トークショー in かみゆうべつチューリップ公園
5月18日(土曜日)午後1時から、湧別町上湧別のかみゆうべつチューリップ公園でロコ・ソラーレの吉田知那美・夕梨花姉妹が出演したトークショーが開かれた。
好天に恵まれて、公園内の特設ステージの前には多くの観客が集まり、約1時間に渡りトークショーや子供を対象のじゃんけん大会、写真撮影を楽しんだ。
広大なチューリップ公園!
湧別町はチューリップで知られ、街中の歩道脇や民家の軒先にも鮮やかなチューリップが咲き誇っている。下水の蓋もチューリップのキャラクター「チューピット」が描かれている。
ちなみに湧別町は、この日で交通事故死ゼロ500日を達成していたようだ。網走から帯広に至る国道242号線が通り、結構交通量が多い町だが、これだけ交通事故死ゼロが続くのは素晴らしい。
かみゆうべつチューリップ公園は、国道242号線に面した場所にあるが、予想していたよりかなりデカかった。公園面積12.5万平方メートル、作付け面積7万平方メートルといい、ここに200種類以上、70万本ものチューリップが育成されている。
北見に帰らずに湧別に来ました
公園内にステージが設けられ、午後1時前には多くの観客が取り囲んでいた。なかには、朝から待っていた人もいたという。ステージに2人が現れたと同時に脇から風船が放たれた。
「インスタ映えしますね」と司会者の女性がおっしゃったが、意表を突かれて撮りそこねた。マイクが切れることがあり、聞き取れない部分もあり、そこは割愛しましたのでご了承ください。また、太字にしたところは発言の中で私が個人的にキモだと思った部分で、個人の感想です。
ステージに立ったままトークが始まった。
知那美「チューリップ公園は20年ぶりです」
夕梨花「久しぶりに来てこんなに大きいのかと思いました」
2人とも子供の頃に来たことがあるそうだ。
知那美「昨日北海道に帰ってきたばかりで、まだ北見には帰っていません。12日に中国から帰国してから名古屋に行っていた(チームのブログによると、知那美さんの勤務先がネッツトヨタ北見なのでトヨタ自動車と、チームスポンサー&ホームリンクでもあるADVICSの会社訪問をしたそうだ)のでシーズンオフ4日目。少しずつ心が癒されている感じ」
夕梨花「(中国とは)空気の良さが違います。オホーツクールのアンバサダーとして北海道の時間も楽しみたいですね」
少し前まで中国にいたそうだ。帰国後は名古屋にいて、昨日帰道。そのまま湧別に来たので、まだ北見には帰っていないという。
知那美「公称157cmですが本当は156cm。オホーツクールのポスターを撮影したのは1年前です。新しいバージョンを3日後に撮影します。楽しみにしていてください」
夕梨花「あまりしゃべるほうではないので姉とかに助けてもらいます。こういうイベントは、大事な場だと思っています」
知那美「オリンピック以降のさまざまな環境や心境の変化があるなかで、妹は今後のカーリング界のことを含め、しっかりした発言をしてくれる存在になりました。チームがこうなったらいいよね、という話もします」
夕梨花「姉は何を伝えたいかを汲み取って伝えてくれるのでありがたいです。家でもよくしゃべっています」
知那美「チームとしていろんな国や地域で過ごすなか、必ず楽しいことを発見しようとしています。チームの中にいいことに目を向けるというルールがあります。そうすると、自然と楽しくなります」
ーーオリンピックはいかがでしたか?
知那美「たくさんの人に助けてもらいました。平昌五輪でベスト4に進出した後に泣いてしまいましたが、チームスウェーデンの人たちがサポートしてくれました。その話に続きがあって、そのあと知那美ちょっときて、と呼ばれたので行ってみると、(スウェーデンの選手の)子供がテレビ電話で『知那美泣かないで』と。色んな方に支えられて楽しい時間を過ごしました」
夕梨花「4回くらい出ているノルウェーの選手たちが『なんでも助けるよ』と言ってくれたのが有り難かったです。いろいろなものを学びました」
ルールが変わったので以前の試合は見ない
ーー試合を後で見返したりはするのですか?
知那美「メダルを決めた試合を見返しましたが、最後の最後なので割り切った顔をしていましたね。見返したのは銅メダルの試合だけ。ルールが変わったので、以前の試合は参考にならないので見ていません。今年は戦術について学んだ1年でしたね」
2018-19シーズンから「5ロックルール」が採用された(5ロックルールでは、先攻のセカンドは後攻のガードを 1 投目にピールできなくなった)ため、戦術が大きく変わり、4ロックルール時代の試合映像は参考にならなくなったようだ。
一度チームは解散して、1ヵ月は各選手がプライベートに動ける期間になるそうだ。
知那美「旅行とかしてみたいですね」
夕梨花「オフ期間に食べたいものを食べます(笑)」
食べ物といえば、と現在湧別町で開催中の町産ホタテ稚貝を使った「チガイのわかるカレー」キャンペーンの話になり、トークショーの前に実際に食べてみたそうで、美味しかったとのこと。
知那美「両親が漁師なので、子供の頃には稚貝の選別や放流を手伝ったりしていました」
ーーオリンピック後に何か良かったことはありましたか?
夕梨花「マクドナルドの1年間食べ放題のフリーパスをもらえたのは嬉しかったです」
知那美「五輪後にスポーツビズという事務所に所属しましたが、バレーの木村沙織選手たちと仲良くなりました」
オリンピック直後の昨年3月、ロコ・ソラーレは(株)スポーツビズにチームマーケティングとメディア出演に関する業務を委託した。木村さんは一昨年引退したが、引き続きマネジメントを受けているようだ。
知那美「バレーの選手と一緒に撮った写真が合成写真のようだとヤフーのトップニュースになりました」
ーー今日はロコ・ソラーレの他の皆さんは何をしてらっしゃるのですか?
知那美「藤澤は岐阜で小野寺コーチとトークショーをしています。本橋さんと鈴木は東京の会議に出ています」
ーーカーリングを今からやりたいという人もいると思いますが、小さい頃からやっていたほうがいいのですか?
知那美「カーリングは私が7歳、妹は5歳から始めました。中学、高校から始めてもいいですが、オリンピアンは小さいうちからやってた人が多いようですね」
本橋さん曰く「カーリングは人生を豊かにするツール」
ーー今までを振り返ってみると。
知那美「まだまだ振り返るには若いですが、本橋さんには『カーリングだけが人生ではない、カーリングは競技を通じて人生を豊かにするツールだ』と言われています」
この後、観客からの質問タイムになった。
子供「好きな食べ物はなんですか?」
知那美「馬刺しが好きなの。わかんないよね(笑)」
夕梨花「いちごが好きです」
男性「目標の先の目的とは」
夕梨花「何十年後かしたら子供達が憧れるポジションにしたいので頑張っています」
知那美「こんなのスポーツじゃないとか言われてきました。それはどちらでもいいと思っていますが、いずれ国技と言われるくらい定着させて魅力を伝えたいです」
女性「楽しいことと大変なことは」
夕梨花「大変なのは時差。カナダだと10時間くらい時差があって身体的な辛さはあります。でも海外に行くことでいろんな人と繋がれたり美味しいものが食べられるのが楽しいこと」
知那美「女性の方なら特にわかると思いますが、寒いところに行くことが多いので肌が荒れやすいです。乾燥して肌や喉を痛めることもあります。でも、カーリングを通じてたくさんの国の人と友達になれることが楽しいですね」
そして、観客とともに写真撮影を行った。オホーツクールのホームページか何かに出るのだろうか。さらに、北海道オホーツク地域のPRをするゆるキャラ「つくつくオホーツクん」との記念撮影。
不揃いなだんご三兄弟のようなキャラだが、「オホーツク」の「ツク」と「運がつく」、「力がつく」の「つく」をかけて命名されたという。そして、湧別町のチューピットとリップちゃんも登場してさらに撮影会。
ちなみに、やはりチューリップで有名な富山県砺波市のゆるキャラは「チューリ君とリップちゃん」で、片方は完全に名前がかぶっている。
最後に子供を対象にしたじゃんけん大会と、家族連れが選手と一緒に写真を撮影してもらえる時間が設けられていた(トップの写真は知那美さんがパーを出したところ)。トークショーを知らずに訪れていた人たちも観覧して、盛況のうちに無事終了した。
トークショーの後、花畑の周辺を歩いてみたが、なかなか綺麗。
開園日:チューリップフェア期間 毎年5月上旬から6月上旬
■開園時間:午前8時から午後6時まで ※最終入園は午後5時30分まで
■入園料
・大人(高校生以上)500円(10名以上の団体400円)
・小人(小・中学生)250円(10名以上の団体200円)
園内を約12分かけてゆっくり1周する電動バスのチューピット号では、観光ガイドが園内の説明をします。
■乗車料金:大人(高校生以上)300円 小人(小・中学生)100円
(写真はかみゆうべつチューリップ公園のホームページより)
この時期、東藻琴村と滝上町の芝桜とともにオススメの観光スポットだ。
そして、「チガイのわかるカレー」。町内9つの店でホタテ稚貝を使ったオリジナルのカレーが楽しめるのだが、チューリップ公園の外にあるチューリップ館は満席で食べられず、「道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」に移動して食べることに。午後4時から営業ということで、迷ったが帰りを遅らせて食べてみた。
パンフレットを見ると、各店それぞれ趣向を凝らしていて美味しそうだが、ここはダブルカレーなのが特徴。右側がホタテ稚貝をはじめ、エビやイカが入ったシーフードカレー。左側は、湧別産の牛「湧秀牛」を使ったビーフカレー。まろやかなシーフードカレーとコクがあるビーフカレーの対比が面白く、美味かった。こちらは6月30日までなので、国道242号線を通る際はチューリップ公園とともにぜひ立ち寄ってみていただきたい。
お二人ともハードスケジュールでお疲れのはずだが、いつもの明るい笑顔を見せてくれた。まずはこれから1ヵ月ほどのシーズンオフの間に疲れを癒して、次のシーズンに備えてほしいものだ。
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