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ナイトタウン 〜私の街の中の日差しの中で〜 小説


 第1話 出会いは

辰秋は、タバコを前から吸って居た。
ご飯は食べるのだが、いつも途中で食べるのを辞めた。
清美が「辰秋、あんた、ご飯が途中でしょう?もう食べないの」と厳しく叱った。
辰秋は「何だ。母ちゃんか?そんなにイライラして、どうしたんだよ」と清美を見た。
清美が「母ちゃんかじゃないでしょう?きちんとご飯を食べるなら食べる。食べないなら食べないで片付けなさい」と辰秋に注意をした。
辰秋は「はーい。分かった。分かった。そろそろそっちに行くよ」と話をして、タバコを捨てた。
辰秋は「母ちゃんが、ご飯を残すなってよ?食べるか?」と外にいる猫に、皿に残飯を置いて食べさせた。
猫は「みゃー」といつも辰秋の美味しい食事の残飯を楽しみにして窓の外に張り付いて居た。
他の猫も来て「みゃーみゃー」と泣いて居た猫も、食事の残飯をくれるのかと楽しみにして来たのに、何もない事が分かると遠くの方へと逃げて行った。
いつもの様に、外で、梢(こずえ)が「暑いなー。あんた、そんなところで何をして居るのよ?」とブラックコーヒーをコンビニで買い、うんこ座りをしながら飲んでいる。
辰秋が「ん?母ちゃんが、ご飯を残すなってうるさくてさー。そこら辺にいる猫に食事の残飯をやって居たんだよ」とはっきり梢(こずえ)に伝えた。
梢が、「あんた、本当に食事きちんと3食摂ってる?きちんと食べないと倒れちゃうよ」と辰秋に指摘した。
辰秋が「うわ?!」と叫んだと思えば、バタンと倒れてしまった。
梢が「あんた?そんな所で寝て居るとってあれ?やっぱり、きちんと食べないから倒れちゃうのよ」と辰秋を仰向けに寝かせて、救急車を呼んだ。
梢が「あ、こちらです。この男性で、急に倒れちゃって応答も無いんです」と救急隊員に事情を話してストレッチャーに乗せて、運んで行った。
辰秋が目を覚ますと「此処は何処なんだ?」と突然身体を起こした。
病院の中、清美が「あら、良かったー。辰秋が倒れたって聞いたからびっくりしたのよ?」と椅子に座っていた。
辰秋が「何で此処に俺は居るんだ?」と訊ねると、清美が「栄養失調になり掛けて居たんだってさ。きちんと食事を食べないからよ」と心配して居た。
辰秋が「そうだったのか?俺は今まで寝て居たのは、栄養失調で寝て居なかったからか」と状況を把握した。
梢が「あ、さっきぶりね?辰秋。私が救急車を呼ばなかったら、今頃どうなって居たかわからないね」と辰秋にニヤけていた。
辰秋が「何だよ。気持ちわりーな?お前酒飲んでんのか?」と聞かれて、梢が「何か悪い?酒飲みたいから飲んでんのよ」と辰秋に突っかかって来た。
清美が「何?この酒臭い女?こんな女と一緒になるなら、もっとこんな女よりも良い人を紹介するから」と梢の事を煙たがった。
梢が「あんた、さっきから聞いていれば失礼ね?あんたみたいなクソババアに私の何が分かるって言うのよ」と悔しそうな顔をして病室を出て行った。

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