君に降る雨
ミユキは「ノノカ?」と声を掛けた。
ノノカは「あ、ごめん。私さ、やっぱり彼氏が出来ないわ」と涙を少し流していた。
ミユキは「ノノカ、このタオルで拭いて」とタオルをノノカに渡した。
ノノカが「私ね、ミツユキに彼女が出来たって聞いて、私にはまだ彼氏も出来ないし、悔しいって思ったの」と今までの気持ちを吐き出すかのように話し始めた。
ミツユキは「ね?ユイちゃん。俺さ、ユイちゃんと出会えて良かったよ」と気持ちを打ち明けた。
ユイは「え?私達付き合っているの?私には他に気になっている人が居るのに、付き合う何て無理」とキッパリとミツユキに対して断った。
ミツユキは「え?俺だけが勘違いしていた訳?恥ずかしい」とユイに返事を返した。
ユイは「ミツユキ君にも良い人がもしかしたら、出来るかもしれないわ」と声を掛けた。
ミツユキは「そうだね。ごめん、俺の早とちりだった」とユイに謝った。
ハヤトが「ユイ?あ、いたいた」とユイを見つけ、ユイに近寄って来た。
ユイが「あ、ハヤト。私を探していたの?」と声を掛けた。
ハヤトが「そうなんだよ。あ、もしかして今話している途中だったかな?」とユイに聞いた。
ユイが「ううん、話は終わったから大丈夫」とハヤトに話し掛けると、ユイは「さようなら、ミツユキ君」と手を振って2人で歩いて行ってしまった。
ミツユキは「俺は、何をしていたんだろう?」と目から涙が溢れて地面に落ちた。