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Looking Up or Looking Down ~視点の違いが対象の評価をどのように変えるのか? (2022)

青山学院大学 経営学部 服部ゼミ: 太田早紀・荻野亜純・鎌田奈那・寺浦実紅

概要

本研究は、大学生の実験参加者 395 名を対象として、異なる視点から見た広告や、異なる視点から見た人物が登場するシナリオを用いた実験により、対象を「見上げる」もしくは「見下ろす」ことが、その対象物に対する印象や評価、または援助意思にどのような違いをもたらすのかを明らかにしました。

結果として、視点の違いが対象物の評価に及ぼす影響には、個人の身長や心理的特性に関して興味深い交互作用があることがわかりました。① 身長が低い人は、高いところにある対象物の品質を高く評価し、② 上下関係を重視しない人は、自分よりも目上の人に高い場所から頼み事をされた時の援助意思が低くなるといった結果が得られました。

これらの結果は、広告宣伝における最適な表示位置(高さ)の決定や、企業組織内における最適な依頼の方法などに対して、重要な意味をもつと考えられます。


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青山学院大学 経営学部 服部ゼミ
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