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幸せの基準値
ストレスは健康の大敵です。
なので、いかにストレスを回避するか、回避できない場合は軽減するか、解消するかが、心身の健康を大きく左右します。
ただ、全てのストレスが悪かというとそういうわけではなく、ストレスというのは言わば「負荷」であり、人を成長させたり、幸せ度を上げるストレスもあるんです。
先日、とある格闘家が減量の話をしていて、「自分に制約をかけることで幸せの基準値が下がる」と言っていたんですね。
格闘家のトップになると大きなファイトマネーが得られ、名声を含むあらゆるものが手に入るわけですが、かと言って全ての自由が手に入るかというとそうじゃないですよね。
有名税やプレッシャー、負ける恐怖、そして試合前の過酷な減量は回避できません。
僕も1ヶ月で10kg近く減量したことがあるんですが、減量後はもう何食べても美味いんですよ。
安い米も、インスタントの味噌汁も、ただの卵も、水道水でさえ美味く、幸せに感じるわけです。
こんなくだらなくて小さなことに幸せを感じられるのは、自分に制約やストレスをかけるからこそで。
しかも、健康状態も上がるので、減量は良いストレスなんですね。
毎日、お菓子食べて、ジュース飲んで、マクド行って、ラーメン食べて、みたいなことをしていたら、絶対に感じられない幸せです。
このように、適度な量で、一定期間のストレスを定期的にかけることで、幸せの基準値が下がります。
某歌じゃないですが、小さなこと、何でもないようなことが幸せだと気づけるんですね。
逆に、当たり前が増えたり、長くなったりすると、幸せに不感症になっていき、幸せの基準値は無限に上がっていきます。
人間の欲望には天井がないですからね。
なので、一度ストレスの整理をしてみてほしいんです。
結果として心身の健康につながる良いストレスなのか、ただひたすら心身を蝕んでいくストレスなのかを。
そして、前者のストレスは、分量と期間を見ながら大事に扱いつつ、後者のストレスに関しては、早急に排除するようにしてください。
睡眠や食事、運動の改善も大事なんですが、ストレスがその全てを破壊し、無気力にさせるので、極力ストレスから改善できるように工夫していってください。
ストレスをガマンしたり逃げたりするだけではなく、整理して上手く付き合うことで、幸せを増やしていくことができるので。
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