アートフェア東京 「奇想・快想」展
やあ、わたしです。
随分と前回の投稿より時間が経ってしまいました。
なんかもう毎日いっぱいいっぱいで!!!
いっぱいいっぱいです、もう!
いっぱいいっぱい腹いっぱいだ~~~~~
皆さんは元気ですか。
さて、作品公開から大分時間が経ってしまったし、
なんなら前回記事の4月始まりの美人画ルネサンス作品についてを先に書いてしまってるんですけど、
去る3/19(木)~22(日)に開催予定だったアートフェア東京2020が、新型コロナウイルス流行による社会混乱の為自粛になってなんとか作品発表の場を、と秋華洞さんが3/19(木)~3/29(日)に展示を開催下さいました。説明長い!下手か
「奇想・快想」
アートフェア東京でお披露目する予定だったものを、規模縮小して画廊で展示下さいました。
困難な中、柔軟に物事を考えたり対応下さる皆様に感謝しかない・・・
オーキニ祭りでした。
更には、アートフェア東京自体が初のオンラインギャラリーモール「AFT Art Hunting」を始動されました。
https://art-scenes.net/ja/aft-art-hunting?.ref=haft&
これはアートフェア東京2020に出展予定だった店が、出品予定だった作家・作品を掲載し販売がなされるという場で、
よくは知らないんですけど、日本のこんなくらいの人数規模の現代作家が一堂に会してオンラインで作品販売する場って、よくは知らないんですけど今までありました???
これって滅茶苦茶画期的な取り組みでめっちゃ市場として面白くないですか???よくは知らないんですけど・・・
わたしだけ?
めっちゃすごくないですか?これ
ページは期間限定で、5/9(土)までとなっています。
服部のページは
https://art-scenes.net/ja/artists/1430
です。
ぜひぜひご覧頂ければと思います。
何卒何卒、宜しくお願い致します。
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で、服部がどんな作品を出したかというと、「いろはかるた」シリーズ新作全5点であった。
学生の頃、百人一首作品というのを作ったんや、読み札と絵札で200枚、経師屋さんに200枚の無地かるた作ってもらって桐箱のオーダーして古道具の取っ手つけてもーて。
でそれめっちゃ大変やったんやけど、ご覧になった方が、いろはかるたも見てみたいな~と仰って下さったもんだから、うわ、確かに、いつかやりたい!!!と思ってずっとあたためて?いた遊び?だったんです。
でも、ぶっちゃけてしまうと実はいろはかるたってものがあるって知らなかったんですよね。
びっくりしますよね、わたしもびっくりしてます。
やから、
「あ あ~ねむい、ねむねむね~む、ね~むねむ」
「い いやちょっと、さすがにそれは、ないんちゃうん」
みたいに自分で考えてかるた作るの楽しそうやな~とか思ってたんですよ、えっ、どういうこと、ゾッとしますね。
ほんで昨年アートフェア東京2020で「奇想・快想」ですよとテーマを頂戴したので、よっしゃいっちょかるた創作すっか~と思ってなんとなく調べてみたら、めっちゃあるやんかるた~
しかしこのいろはかるたいうものが諺の寄せ集めやいうことでなんかせこいなーと思うんですが、集められた精鋭だけあって実におもしろいんじゃ。
そんなこんなで作品を作っていくわけですが、
この度の作品制作で一貫させて大切にしたことは、
「現代の感覚を混ぜる」
でした。
当たり前・・・なことなんですが、如何せんシブズキのわたしにとってどうにも興味が湧かない事であるため、今の自分の気持ちは描けても時代の気持ちが描けないんです。
意味わかりますか?わたしもあんまりわかってません・・・
ただ、己の気持ちと時代の気持ちは実際のところ重なっている部分が大いにありますので、結局自分が素直に感じたことで良いのかなとも考えています。
これはわたしにとって長きに渡るテーマです。
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さて、前置きがいみわからんくらい長くなりましたが具体的な作品の話に移ります。
作品は5点、
い 一寸先は闇
ち 地獄の沙汰も金次第
を 鬼も十八
る 類をもって集まる
め 盲の垣覗き
を制作しましたので、いろは順に話してゆきます。
■ 一寸先は闇
4号(H 333 mm × W 242 mm)、2020年
一寸先は闇、
これはそこそこメジャーな諺であると思うがなかなかにブラックな意味合いで使われることが多いので、
服部お得意のユーモア溢れる感覚を取り入れて描いてみました。(恥ずかしい)
サンタクロースの扮装をした泥棒がやってきて、帰りしなに行灯踏んで文字通り「闇」となる、ていう、
ねっ!面白いでしょう!?^^
としか言えない、わたしにはもうそれしか言えない・・・
しょっぱなから、現代感覚とはいずこへ・・・わからん、何もわからん・・・
もう一言言うなら、これめっちゃかわいく描けてるんですよ・・・かな。
ファンキーパンツモンキーって感じです。
モンキーじゃなくて人なんですけど・・・
■ 地獄の沙汰も金次第
60号(1303 mm × 970 mm)、2020年
この作品はぶっちゃけてしまうと何のひねりもない。
たいそうなことを書こうと思えば何でも書けるが、「地獄の沙汰も金次第」という諺が面白過ぎたのでそのまま描いた。
が、「金」の要素がほぼないところをむしろ面白がって欲しい。
あとは大きな作品なので、実際にスケール感を見て欲しい作品ではある。
描き方にものすごく挑戦した作品で、抜くところと描くところ、素材感、絵具原料のもつ意味などが考えられて盛り込まれています。
いい構図で描けています。
■ 鬼も十八
8号(H455 mm × W380 mm)、2020年
この諺は、実にえぐいものである。
鬼だって18歳の頃合いならばまだ見られたものだ、というなかなかにエッジの効いた皮肉だがこれは普通に笑う諺?
笑えないわたしは不謹慎中毒でしょうか。
鬼というものの捉え方が解釈の全てだし、ははは鬼ほんまそれ~でいいのやけど、
年齢を明記している段階でこれは確実に女へ向けていて、そのような女もいるのだという男からの選別が暗に、いや全然暗じゃなく露骨に書かれてて泣いちゃう。
そんな絵です。
ちょうど美人画にも悩んでいた頃で、尚更、なんだよ美人って。怒
という気分だったのもあります。
首から落ちる椿の花を、庭から持ってきて描いた。
わたしが作品作りをする時大切にしていることで、悲しいことは楽しく描く、をモットーにしてるんですがこういうのはマジになってしまって哀しみと怒りとで描いてしまったので面白くなくて反省なんですが、でも本心だからたまにはいいかなって思ってます。
着物の柄を描いていて楽しかったな。
装飾を描くことは苦手ではないしもっとやっていきたい仕事ではあります。
■ 類をもって集まる
8号(H 380 mm × W 455 mm)、2020年
これ、変な絵だと思いますか?
この作品を5点の中で一番に描いたんですけど、
ぺすぱさん(夫)に、
「めっちゃ変な絵できたな~」
「る!」
ってるの口でむちゃくちゃからかわれ続けたんですよね。
バリひどないですか。
確かに「る!」ってなんやねんって思いますわな、しかもこんなにでかでかと。
この作品は文字と遊ぼうと思って始めたシリーズだったので、落款以外で大きく文字を入れることに初挑戦したんですよ。
ちょっと大きすぎたでしょうか。
でもこの作品が一番言いたいこと述べててそれが描けているなと思っているんですけど、
顔つきも肌の色も全然違う人々が同じことに熱狂できるって最高じゃないですか、ていう。
服装をどうするかはすごく悩んだところでした。ただ、いろんな民族衣装を着て~という露骨な在り方を望んでいるわけでもないので、統一しました。
わたしはグローバルという言葉はあまり好きではないのですが、共感できる部分は大いに共感して、違うところも認め合って、
互いに良い心地で生きて行けることが一番いいと思うんです。
全ての境界をなくすことは本望ではない、
しかしあらゆるボーダーやハードルを飛び越えて交流できる今は非常にいい時代だし、そうすべきだと思っています。
■ 盲の垣覗き
10号(H 530 mm × W 333 mm)、2020年
本来の諺とは少し解釈を変えて描きました。
本来は、「やっても無駄である」という意味なんですけど、この作品では「盲こそ垣を超えてゆく能がある」という風に捉えて作品を作りました。
盲というのはしばしば差別用語として使用されますが、盲自体は、人より劣っていることなのでしょうか?
わたしには、全くそのように感じないのです。
目が見えない分人間は何か別の感覚で補おうとしますよね、結果他の能力が長けることがしばしば。
それでいいよね、本来それがいいんです。
わたしなんてどうだってんだ、絵がちょっと描けるくらいで他の能力どうなってんだってんですよ。
あらゆるもの切り捨てて絵描いてるわ。
絵が無くなったらする仕事ないわマジ。
ちょっと話が逸れましたがそういうことです。
不器用だからこそ作画能力が伸びてったんです。
そういう人間増やしてこ、これからの時代。
だからあなたも大丈夫!
なんかがあれば、生きていけます。
がんばろうね。
身震いしますね。いろんな意味で。
あとどうでもいいけど、つむじはわたしのつむじの模写です。
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以上5作品を現在アートフェア東京オンラインギャラリーモール「AFT Art Hunting」にて展示・販売頂いています。
服部しほりのページ
https://art-scenes.net/ja/artists/1430
この説明を見て気になった作品があれば、ぜひご覧下さいませ。
う~んもうちょっと丁寧に書けば良かったか、
わからない、noteのテンションまじわからない・・・
もうわたしは大学生じゃない、でも実際にこんな人間やし・・・
あと今回は「奇想・快想」ということだったので、こいつイカれてるぜ、くらいがいいんじゃないんですか?えっ?本物はお呼びでない!それはどうもすみませんでした!!!
とりあえず改善点としては、次からもう少し短くします。
作品一点ずつ書けたらいいけど、如何せん時間がない。
特に今は。
宜しければまたお付き合い下さい。
ありがとうございました!