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"子どもの得意" に合わせた関わり方

「子どもの得意を活かそう」という言葉、よく聞きますよね。

でも、得意を活かすって具体的にどういうこと…?と疑問に思われる方も、少なくないと思います。

特に発達障害の子は、得意・苦手の差が大きく出やすいです。

そして周囲の関わり方次第で、お子さんに伝わること/できることが大きく変わってきます。

そこで今回は、お子さんを2つの特性に分けて、私なりの関わり方をまとめてみました。

こんな方に向けて、執筆しています。

・子どもの特性に合った関わり方が知りたい
・伝え方のバリエーションを増やしたい

特性といっても様々あるのですが、今回はその中でも、

・目から、情報が入りやすい子
(視覚優位)
・耳から、情報が入りやすい子
(聴覚優位)

に分けて、見ていきたいと思います。

本記事がお役に立てば幸いです。

「見る」「聞く」のどちらが得意か

まず、お子さんの特性がどちらに該当するのか、見ていきましょう。

これまでのお子さんの様子を振り返って、該当しそうな様子を確認していきます。

ちなみに、お子さんによっては、どっちに該当するのか、判断がつきづらい場合もあります。

その場合は、どちらの内容も確認して両方試す中で、お子さんに合ったものを見つけることをお勧めします。

では、1つずつ見ていきましょう。

"目で見て覚える" が得意な子の特徴

①:イラスト/図など見て、覚えるのが得意

記憶したり、理解する時に、口頭よりもイラストなどの方が入りやすい場合です。

同じことを伝えても、口頭よりも理解するスピードが早いと、視覚的な情報の方が入りやすい可能性が高いです。

例えば、学習でいうと、図解などが入ってる方が覚えやすいなどです。

②:イラスト/景色など映像で覚えてる

映像などで記憶している場合です。

例えば、本の種類を覚える時に、表紙のイラスト・デザイン(視覚情報)で覚えることが多いです。

ちなみに私もこのタイプで、本のタイトルを聞くだけでは、なかなか覚えられません。

"目で見て覚える" が得意な子の関わり方

①:やることを写真・イラストで貼っておく

その日にやることを、紙に書き出して、見える所に貼っておきます。

例えば、学校から帰宅してから使う場合ですと、

①手を洗う
②うがいをする
③明日の準備する
④宿題をする
⑤おやつを食べる

このように、やること(順番)が一目でわかる状態にします。

貼る場所はリビングなど、本人や家族がいつでも見れる場所だと良いです。

家族で共通認識が持ちやすく、声を掛けやすい環境を作れる為です。

②:写真・イラストを見せながら説明する

口頭だけの説明ではなく、視覚的なヒント(写真・イラストなど)も見せながら伝えます。

基本的には、"見てもらいながら" 理解を促すイメージになります。

③:口頭で説明+お手本(モデリング)を見せる

伝えることが「体を動かす、物を使う、手作業」などの場合は、お手本を見せながら説明します。

運動でも、物の使い方でも、工作など何かを作るときに、実際にお手本を見せることで、イメージが持ちやすくなります。

"耳で聴いて覚える" が得意な子の特徴

①:歌/アニメのセリフなど、聞いたらすぐ覚える

どこかで聞いた歌・セリフなど、聞くだけで覚えられるなどです。

中には、CMのフレーズなどを覚えてる子もいます。

②:見て覚えるより、聴いて覚えられることが多い

映像よりも音(名前など)で覚えていることが多いです。

例えば、本の種類を覚える時に、タイトル(聴覚情報)で覚えてる、などです。

"耳で聴いて覚える" が得意な子の関わり方

①:アラーム/音声機器を活用する

"聴覚に働きかけられるもの" を活用します。

よくあるのは、アラームです。スマートフォンのアラームでも、キッチンタイマーでも大丈夫です。

また、最近は音声機器を使う方も、少しずつ増えてますね。

学習面でいくと、問題文の読み上げなども1つです。

読み障害がある子には、学校で問題文の読み上げを検討されているケースもあります(合理的配慮)。

家庭の宿題でも、親御さんが問題文の読み上げ、本人に解いてもらう工夫をされてるケースもあります。

②:歌/語呂合わせで覚える

音で覚えられるように、下の工夫の例があります。

・自分で声に出して、聞いて覚える
・誰かが音で発してるのを、聞いて覚える

「音を聞いて覚える」機会を増やすことで、記憶の定着が変わってきます。

思春期の子ですと、自分の得意な方法がわかってると、学習効率が上がります。

まとめ

今回の内容のまとめです。

✅"目で見て覚える" が得意な子の特徴
・イラスト/図を見て覚えるのが得意
・イラスト/景色など映像で覚えてる
・口頭より、図やイラストでの理解が早い

✅"目で見て覚える" が得意な子の関わり方
・やることを写真/イラストで貼る
・写真/イラストを見せながら説明する
・口頭で説明+お手本を見せる

✅"耳で聞いて覚える" が得意な子の特徴
・歌/アニメのセリフなど、聞いて覚えやすい
・見るより、聞いて覚えられる方が多い

✅"耳で聞いて覚える" が得意な子の関わり方
・アラーム/音声機器を活用する
・歌/語呂合わせで覚える

以上になります。

本記事が参考なれば幸いです。

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