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24年02月25日(日)vs.吉田喜重の戒厳令
私がお世話になった先生は映画好きが多かった。
中学生の時に通っていた塾の先生からは、四方田犬彦や蓮實重彦を勧められ、映画の英才教育も受けていた。
高校受験を終えた冬、私は先生に「好きな映画は何ですか?」と尋ねると「吉田喜重の映画全般かな」との返答があった。
僕はすぐにTSUTAYAに行って、吉田喜重の映画を借りた。そのタイトルは『戒厳令』。タイトルからして緊張感があった。
僕は家に帰ってすぐにDVDデッキにディスクを入れた。白黒映画だった。そしてすぐに眠りについた。
高校生の時に通っていた塾の先生は、ゴダールやトリュフォーが好きな先生だった。
その先生の影響で『勝手にしやがれ』や『大人は判ってくれない』を視聴していた。
フランスのヌーベルバーグを判った気になっていた高校生の私はふと思い出す。松竹ヌーベルバーグ…『戒厳令』!
僕はすぐにTSUTAYAに行って、吉田喜重の映画を借りた。そのタイトルは『戒厳令』。中学生の頃に睡魔に負けた映画だ。
僕は家に帰ってすぐにDVDデッキにディスクを入れた。白黒映画だった。三國連太郎が主演だ。そして私は眠りについた。
大学生の時、私は三島由紀夫にハマった。三島由紀夫の作品を読み漁っていると『憂国』という作品と出会った。この本は二・二六事件の外伝的作品である。二・二六事件…『戒厳令』!
僕はすぐにdramaレンタル店に行って、吉田喜重の映画を借りた。そのタイトルは『戒厳令』。中学、高校生の頃に睡魔に負けた映画だ。すでに二連敗だ。
僕は家に帰ってすぐにDVDデッキにディスクを入れた。白黒映画だった。三國連太郎が主演だ。カメラワークが独特だ。そして私は眠りについた。
「明日は2月26日か」とふと思い、『戒厳令』を観ようと思った。それはそれはごく自然な流れで。
僕はすぐにTSUTAYAやdramaレンタル店に行くことはなく、DVDデッキもディスクもない。 U-NEXTで映画を再生した。白黒映画だった。三國連太郎が主演だ。カメラワークが独特だ。そして、とても考えさせられる映画だった。一コマ一コマのシーンを噛み締めたいとさえ思った。そして最後まで観ることができた。
私の長い戦いが終わった。