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映画やドラマのキスシーンは、全然舌を入れていないという気づき

先日、とあるドラマを観ていて、キスシーンで舌を入れずパクパク、パクパクとディープキスをしているのを目にした
目にした、というか、気がついた。

気がついてからは、何の作品を見てもキスシーンがあるたびに、口元に注目するようになってしまった。
すると、ディープキスのシーンが存在するほとんどの作品で(主に邦画が多い)揃いも揃ってパクパクパクパクとキスをしている。さながら鯉のように。

キスシーンで口元に異様に注目している俺も俺でかなりキモいのは百も承知なのだが、とはいえ、そのリアリティのないキスに激烈に冷めてしまうようになった
せっかく感情移入していても、なんかそこに商業的な匂いを感じてしまうからだ。

そもそも、俺の認識が間違っているのだろうか?
俺が知らないだけで、ディープキスにも「動きこそ情熱的ではあるが、一切舌が入らないパターン」というのも、存在しているのか?
キスの初動こそ、舌を入れないこともあろうが、ディープキスで舌を入れない経験など俺には一度たりともないのである。

近年ではインティマシーコーディネーターという職業も登場し、役者の尊厳を守ろうという動きも活発になってきている。
そういった取り組みの一つとして「舌を入れるか?入れないか?」みたいな事前確認もあるらしい。
まずもって、演技を生業としているのであれば、ディープキスくらいは受け入れられるべきだろうと、あくまでも個人的な感覚としては思うのだが、その上で「舌を入れないなら、キスシーンOK」みたいなことがまかり通ってるということなのだろうか?

これは別に役者舐めんな!!!ディープキスもできねえなら出るな!!!という話ではなくて、だったらキスシーンなくてもよくねえ?という話だ。
あるいは、フレンチキスのみ映像として演出するというのではダメなのか?
もしくは、男女どちらかの後頭部からのショットにして、ディープキスをしてはいるが、それ自体は見えないという演出ではダメなのだろうか?
というか、キスした二人がベッドに枝垂れたまま暗転、みたいな演出だって普通に存在するわけである。

そういう数ある選択肢の中から、パクパクキスがこんなにも採用されている理由ってなんでなんだろう?
そんなにキスシーンを撮りたくて、見せたいのだろうか?
そんなにキスシーンを撮りたくて、見せたいのなら、舌入れるのOKな役者をどうして起用できないのだろうか?
舌入れるのだけはNGだけど、それ以外は完璧な役者がこの世の中にはゴロゴロと溢れているということなのだろうか?いや、そんなことあるか?
ひょっとして、ヌードとかより、キスで舌入れることの方が役者からするとよっぽどハードルが高いみたいな事実があったりするのだろうか?
普通に監督の性癖か?

他のリアリティにはこだわるのに、キスのリアリティにこだわらないことへの違和感は、俺だけが感じていることなのだろうか。
リアリティがなくてもキスシーンで胸キュンする層がめっちゃお金を落とすデータがあるから、その層に向けて、渋々映像化しているってことなのか?

もし有識者の方で、この疑問に対する回答を持っている方がいたら是非とも教えてほしい。
そんな気づき。

それではまた。


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