ep15:不平等を正す暴力の四騎士 - 戦争

ep13の冒頭にて、前半は22世紀の民主主義回に関して送って頂いたアンケートを取り上げさせていただく、後半では暴力と不平等の人類史の続きをお話しさせて頂くとイントロさせていただきました。この回は、ep13の続き(暴力と不平等の人類史の続き)になります。


不平等を圧縮する四騎士の中から今回は『戦争』を取り上げた章を扱いました。戦争がなべて不平等を圧縮するとは言っておらず、第一次世界大戦や第二次世界大戦のような大規模な戦争が不平等を圧縮したと言っています。こうした大規模な戦争をなそうとすると、軍備の拡張もそうですし、人的リソースもそうですし、圧倒的に資本が必要になります。このような状況の中で、強権的に動く政府は資本家や富めるものから徴収できるだけ徴収して戦争に備えます。また、本編の中ではすこし触れますが諸々の介入の結果、資本の収益性も下がることで資本家が相対的に貧しくなります。こうした介入の結果として、平等度合いが改善されるというのが大方の筋書きになっています。
このセクションを読んでいて新たに興味を持ったのは、どのようにして、そのような強権的介入を是とする状況に突き進んでいけたのか、資本家サイドの反対とどう折り合いをつけたのか(どの国も軍部のクーデーターを伴っているなら理解しやすいですが、必ずしもそうではないと思います)、という点です。この辺は、二人とも世界史のお勉強が足りていないので、また別の機会にインプットしたいと思います。
一点、補足。録音を聞くと、戦争に向かう中で民意が荒れていくのを抑制するために政府は資本家ではなく”平民”に寄る政策を相対的に採用していたというくだりがあります。その中で、”賃金”を上げないようにと言ってしまってましたが、正しくは”賃料”を上げないようにが正しいです。賃金を上げないのは逆の意味になってしまいますね。

【目次】
00:00 - Introduction

02:28 - 戦争が不平等を圧縮するメカニズムを日本を題材に振り返る

13:48 - 強権的で中央集権的な政治的意思決定が戦争下で為されること

16:18 - 戦後の平等化への影響

20:13 - まとめ


【コンタクト】

noteに編集後記をつけています。参考にした本などのソースもこちらに載せています。

https://note.com/hatsuro_fulness

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