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絶滅危惧種の鳥🌏無人島滞在記③ニュージーランドの外来害獣フリー計画‼サドルバック、ロビンに保護区で出会う🎵保護プロジェクトに協力する方法🥰
第三弾では、希少なサドルバックと共に、多くの人に愛されるロビンをご紹介します!
サドルバックは、この島で初めて会うことができて大感激🥰
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ティリティリ・マタンギ島は、ニュージーランドのオークランドからフェリーで1時間ほどの距離にある特別に保護された場所です。
人間と人間が持ちこんだ哺乳類のため、多くの鳥が絶滅寸前になったニュージーランドは、その後、本気で在来種を保護することを決意!(既に絶滅した鳥ではモアが有名です)
絶滅危惧種の回復のために、害獣をすべて排除した保護区をいくつも作っていきました。その上で、在来種の鳥や爬虫類をこの島に放ち、保護しているのです。
環境客がルールを守って訪れることができる場所もあります。ご紹介しているこの島もそうです。日本からニュージーランドに旅行する人の多くが、オークランドに到着するのでは?
野鳥や自然が好きなら、1日だけオークランド滞在を増やして、ぜひこの島を訪れてほしい!
なかなか行けない人は、ぜひ、記事を読みながら行った気分を楽しんでください♪
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木々は育ち、鳥の住処やエサを提供してくれている。
では、さっそく、この2種類の鳥がどんなに魅力的か、見ていきましょう!
①サドルバック(saddleback)
背中の模様から名前が付けられました。黒と茶色のツートンカラーの鳥です。
くちばしの横にあるのは赤い肉垂。オスの方がやや大きい肉垂を持っています。年齢と共に大きくなっていくようです。
3種類、肉垂を持った鳥がいたのですが、現在は、第一弾でご紹介したコカコとこのサドルバックだけになってしまいました。フイアは絶滅してしまったからです。
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引用:NZ birds online
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1907年に最後に北島で目撃された。木の中に長いくちばしを差し入れて虫を食べたとされる。
引用:ウィキペディア
サドルバックは、オスもメスも色合いは同じです。
食べ物は、花の蜜、果物、虫です。この個体は、花に顔をつっこんで蜜を吸っていたようで、頭に黄色い花粉をつけています。この鳥も、木々の受粉にとって重要な役割を果たしています。
巣は地面近くの低い場所に作ってしまうようで、人間が持ち込んだネズミなどの外来哺乳類に数を減らされてしまったようです。
(引用:YOUTUBE saddleback -Zealandia by eyemac23)
1日中、「テテテテテテ」と鳴きます。
声ですぐ見つけられたのですが、なかなかすばしっこく、トレードマークのサドル部分が見えない写真しか撮れませんでした。
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すばらしく見やすい写真は、ニュージーランド保全省のホームページからお借りします。
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引用:Department of Conservation、New Zealand
北島サドルバックと南島サドルバックと2種類います。より絶滅の危機にあるのは、南島のほうで現在650羽しかいません。
サドルバック全体では現在、保全省によると回復中の絶滅危惧種という分類になっています。
南島サドルバックは、鳴き方が違います。どうしてこんなに違うのか?と思うほど違う鳴き方です。
「チータチエ、タチェ、タチェ、ちーちーちー」と鳴きます。南島のは、複雑な鳴き方をするんですよねえ。
👉(コチラから聞けます 引用: NZ Birds Online⇒開けた後、soundsというところをクリックしてください)
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引用:NZ Birds Online
かつて、ニュージーランド全土に広く生息していたのですが、19世紀半ばにサドルバック種は絶滅に近づき、保護のため3つの島に移されたそうです。しかし!!!
1960年初頭、船から誤ってネズミが3つのうち一番大きいビッグサウスケープ島に入ってしまったのです💦
その結果、シギ、ミソサザイ、オナガコウモリが絶滅してしまいました😢
1964年にニュージーランド保全省が、生き残った36羽のサドルバックを救い出し、害獣フリーの島へ移送させたのだそうです。現在、生存するサドルバックはこの36羽の生き残りの子孫だというから驚きます。この30年ほどで数を随分増やすことに成功した鳥です。
小さい島の中だけで交配するのは遺伝的に脆弱になるので、ティリティリ島を含め多くの島や保護区に分けているようです。(参考資料)
ため息の出るような、救出劇でしたよねえ。
本当に危ないところで助けられて良かった!
②ロビン(New Zealand Robin)
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日本語だと、コマドリですね。
減少しているようで、「リスクあり、保護対象」です。
人間が持ち込んだネズミやポッサムのなどの捕食者のために、抱卵中のメスや卵が殺されてしまうのだそうです。
そのため、ロビンが生存しているのは外来哺乳類を完全駆除、またはごく少数にコントロールしている森林保護区内のみだそうです。(参考資料)
ロビンは、かわいいだけでなく、近くに寄ってくるので人気があります。私が訪れた時にも、歩いた後をついてくるかのように現れました。
ニュージーランドロビンには、3種類います。
・北島ロビン(全体にグレーの部分が多い)
・南島ロビン(お腹は白い)
・スチュアート島ロビン(お腹は白い)
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(引用:NZ Birds Online)
ちょんちょんと、ホップしながらすぐ近くまで来たので、私でも撮影出来た写真です。ただし、南島のダニーデン市のオロコヌイサンクチュアリでの撮影した南島ロビンです。
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お腹の白い部分が目立つ
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短時間の動画も撮れたので、ご覧ください!
後半の方に動画になります。(24秒の短い動画)
守ろうと言う努力をやめたらすぐに絶滅してしまうだろう野鳥がいっぱいいる。ニュージーランド政府は、国民の理解を得るために教育しながら、予算を使って保護しているわけです。この島でも、ボランティアもたくさん働いています。
多くの自然保護区は、寄付も募っていることが多いです。
観光客が入場料が高いなどと文句を言っているのを聞いたことがありますが、そのお金で保護区が成り立っているので寄付と同じです。お土産もどんどん保護区では買って、お金を落とせば観光客でも少しは在来種の保護に役に立てます。
この島には、観光客が訪れる時間だけ開くショップがあります。飲み物とお土産が買えます。
そこで、鳥のマグネットやカードをいくつか買いました。冷蔵庫にくっつけたマグネットを見る度にこの地のことを思い出します。一緒に行った息子に、「一体、いくつマグネットを買うつもり!?」と呆れられたのですが、迷って買ったのはたった3つ♬
もっと買えばよかった……(実はNZ旅行中に計11個買ったのだが……)
👉ティリティリ・マタンギ島の寄付先
島でのニュースを知らせるために、「年間サポーター」になると年に4回、写真も豊富に入ったレポート冊子を送ってくれるようです。海外からの会員は、年間30ドル(約2600円)のようです。
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オークランドに住んでいたら、私もボランティアやりたい‼
(引用:Instagram: tiritirimatangiisland)
第4弾は、また違う変わった習性で注目される絶滅危惧種の鳥をご紹介したいと思います。
NZ保全省の作った島の短い紹介動画です。
見たら、またすぐ行きたくなりました~~‼
(引用:YOUTUBE Department of Conservation NZ)
読んでいただきありがとうございます!
鳥見はつみょん💛
【追記①】
★①と②と④と「島への行き方」の記事です。まだご覧になっていない方は、ぜひクリックしてみてください🥰
第一弾では、ティリティリ・マタンギ島の様子と共に、絶滅危惧種コカコ、タカへとプケコの進化の違い、この島が保護区になった経緯などを紹介しました。
第二弾では、ニュージーランドを代表する美声のトゥイとベルバードをお見せしました。また、在来種の野鳥を守るため、一般市民が庭で出来ることを教育している様子をご紹介しました。
第四弾では、変わった交配システムを持つ鳥や、巨大な虫(ジャイアントカマドーマ←これも絶滅危惧種)などをエサにするフクロウをご紹介しています!
第五弾では、恐竜の生き残りと言われるトゥアタラについて紹介しています!
★島への行き方についてはコチラ⤵⤵⤵✨
【追記②】
無人島滞在記のキャッチアップ画像には、私のつたない手描きの絵を使っています。下手の横好きなのですが、サインペンや色鉛筆で絵を描くことを久しぶりにやってみたら楽しくて止まりません!少しずつ上達するはずなので、大目にご覧いただければ幸いです。