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非営利組織のリーダーがおさえるべきこと。

只今、なんとはな~しに【Fundraising Without Burnout: Radically Reimagining Philanthropy to Transform Your Impact】という本をつまみ読みしています。英語ですので、迷子になったら、数日逃亡します。笑
非営利社会に限ったことではないかもしれませんが、長年この業界におりますと、自分なりの理想(それも割と高め)をもって非営利業界に入られた場合、理想と現実のギャップだったり、もしくは非営利特有の自転車操業にアップアップして、Burnoutしている人・場を時にみかけます。なんなら、それマインドコントロールされてませんか?(していませんか?)と感じる場にも。
かく言う私も「どか~~~ん💣🔥!」となったことが一度や二度ではないですね。ボクサー骨折もしたし。笑

さて、こちらの読書はのんびり続けるにせよ、今日は先日見つけたこんな記事をご紹介。

3 Areas NPO Leaders Need To Develop Dennis Miller(November 14, 2024)

本記事で、必要なことの第1に【スタッフと良好な関係を築く】が挙げられています。1番にこれがあがるのが好き。
ということで、ゆっくり記事内容を見ていきますと、
非営利組織のリーダーが成功するために身につけるべき重要な分野は3つ

  • スタッフと良好な関係を築く。

  • 理事会メンバーを巻き込み、リーダーと理事会の強固なパートナーシップを形成する。

  • 自分たちの組織が受益者にポジティブな影響を与えていることを広く周知すること。

だそう。

まず1つ目。
「スタッフと良好な関係を築く」

勝てる組織を作りたいと願うリーダーは、まず事務局内の強い人間関係を築くことから始めなければならない。

Boards: 3 Areas NPO Leaders Need To Develop

とあります。心から同意します。
もちろん、本来見るべきは受益者・支援者などなど外部のステークホルダーですが、とはいえ、中を大事にしてこそ、だと思います。
記事ではこう続きます。

他人の能力を最大限に引き出すことのできるリーダー、人々に重要性を感じさせることのできるリーダー、そして人々に自分の声、懸念、行動が重要であると感じさせることのできるリーダーこそが、成功するリーダーなのである。
スタッフの心をつかむには、リーダーがスタッフのために存在することをスタッフに知ってもらうことが必要。

Boards: 3 Areas NPO Leaders Need To Develop

ここでは成功するリーダーの質として

  • 他人の能力を最大限に引き出すことのできるリーダー

  • 人々を大切にしていると感じさせることができるリーダー

  • 人々に自分の声、懸念、行動が重要であると感じさせることのできるリーダー

以上の3つをあげています。
それぞれ難易度高めですが、個人的には3つ目の難易度が高め。。。うぬぬ。
また、めちゃくちゃ英語的表現ですが、「スタッフの心をつかむには、リーダーがスタッフのために存在することをスタッフに知ってもらうことが必要。」これがまた好きですね~。
もちろん、スタッフのいいように使われるという意味ではなく、信頼足り得る判断軸で物事を考えることができる、メリハリがつくような存在であることが大事。だと私は思います。

私自身、不惑を越え、マネージメントの立場も経験し、温度感とともに実感するのは、リーダー足り得る資質について。どこまで許容し、どこを妥協しないか、何を大事にし、何を切り捨てるか。この軸は、良くも悪くも外から見え自由に判断されるから、どこがチームとして折り合いのつくポイントなのか、このあたりを探ることが重要だと思います。
人間だから感情も生まれる。でもそれはリーダーもスタッフも一緒。
理解し合えない、→シャッターガラガラ~~~。ではなく、共感できないけど理解はしよう。こんな関係ができたら、良いな~と思います。

2つ目飛ばしてw、3つ目。
「自分たちの組織が受益者にポジティブな影響を与えていることを広く周知する」こと。
これ、意外とできてない。ほとんどの組織は実施してるとは思うのです。が、実施してるつもりでも、ユニーク性が乏しい。ただこの一点だけで、何一つ届いていない。とず~~~~っと思っています。
例えば国際協力1つとっても、正直なところ、現場の写真出されても、それがどこの団体なのか一般的には分かりません。BeforeAfterのストーリーなど、特にありがち。分かりやすさを求めて単純化すればするほど、似通ってしまって、通でないと違いに気づくことがありません。

この件、私のなかでまだ解決策はありません。
もしかしたらないのかも.…?

広く周知するためには明示するモノが必要。ポジティブなインパクトをどう測定するか、それをどう指し示すか。すべてにおいてインパクト評価をせよとは言わないけれど、このあたりも事例ごとにきっちり考えて設計していきたいもの。

記事の最後はこんな風に締めくくられています。

「寄付者は成功に寄付するのであって、苦境に寄付するわけではない」ため、支援対象者に組織が成功をもたらしていることを知らせることは特に重要です。町一番の隠れた名店になることは、失敗したレシピになってしまいます。

Boards: 3 Areas NPO Leaders Need To Develop


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