power words from "People Power"
Resource alliance(イギリスの中間支援組織)のオンラインセミナーに参加。
8月はPeople Powerが大テーマ。今回のセミナーは、社会運動というテーマのプレナリー的位置づけのセミナーだった模様。
タイトルは「Social Movements: Exploring intersectionality, commonality and difference as a basis for unity」
う~んと、「一致団結した社会的活動とは」って感じかな。
パネリストは、人権や環境分野で、世界でも名だたるアクティビスト3名。
Kumi Naidoo
Clare Farrell
Joshua Virasami
気のせいと言われたらそこまでだけど、画面からの圧がスゴかった。
なお、お名前調べたら、やっぱりなんかスゴそうな感じでした。(←てきとー。)
それぞれ活動のきっかけやストーリーや体験などを語られていたけれど、最後に今日のセミナーの「結論」として繰り返していたのは以下2点。
1、誰か「一人」が能力を発揮しすぎてはいけない
パネリスト曰く
『もし、誰かが、その人の力強いリーダースキルを発揮しすぎてしまうと、今後継続的に組織に力を与える次のリーダーを育成することができなくなってしまう。
私たち自身、確かにそれぞれが、それぞれの活動を代表するリーダーである。けれど、それぞれの活動を推し進める「メンバー」でもある。
それは、あなた方一人ひとり全員がそうであって、リーダーがどう動くかを逐一確認する必要はない。一人ひとり全員が活動を推し進める「メンバー」である。』
リーダーに寄りかかりすぎてはいけないし、リーダーも引っ張り過ぎてはいけない、という教訓かな。ふと、日本でいう草の根的市民活動というものにイメージがつながった。
これはコロナ禍だからこそではなく、これまでもこれからも必要な教訓。
2、「考え続けること」と「前進すること」
パネリスト曰く、
『社会的活動に必要なのは、まずはその活動についてその社会課題とともに「考える」こと。
Black Lives Matterでも、環境活動でも、私たちの1人の声はそれはそれは小さなものだった。そこから意見を同じくする人(考える人)同士で協力体制を組み、ここまで大きな声になってきた。つながることで、1人の声にも自信と信頼を生み出すことができる。』
さらに彼はこんな話も。
『世界同時多発的に発生する社会的危機(Black Lives Matter、環境問題、コロナパンデミックetc)に関して、国・地域・コミュニティごとにその理解度は異なる。
コロナ後の復興で、私たちに必要なのは、
①これまでの考え方やシステムに、イノベーションを起こすリーダー
②そのイノベーションを確実に推進すること
です。
Black Lives Matterに代表される人権問題やClimate Changeによる環境問題は、何十年も何十年も語られてきた問題。今なおこの問題が社会活動として表面化するくらい課題解決に至っていないのだから、こういった歩みには時間がかかる。だからこそ、コロナ後の復興への変化も段階的なものになる。大きな一歩ではなく、各地に散らばる散発的な知を結集しつつ、私たちが感じている危機感を伝え続けねばならない。
正義を求める闘いは前進するのみ。』
ここにまとめた話は、割と月並みな話かもしれないけれど、活動の中心にいる本人たちから直接聞く言葉はPower Wordsでした。